何とも言えない選挙結果に、唖然としましたよ。
小池劇場の終焉で、野党の伸びが低いだろうことは予測できましたが、自民党の現状維持にはビックリしました。
自民党の大勝を小池さんのせいだけにするのは酷でしょうが、でも、かなり貢献したでしょうね。
この選挙結果について、やはり、小選挙区制の弊害を指摘する意見が出ています。
自民党 2650万票(得票率48%)、215議席
希望の党 1144万票(得票率21%)、18議席
さらに、自民党の内部でも、資金や候補者指名の決定権を持つ執行部への反抗が出来なくなり、幅広い意見が受け入れなくなり、総理への従属が日常化しているのも垣間見えます。
だからと言って、選挙後に、政党の得票数を分析して、選挙結果を評価するのにも、若干、「う~~ん」という感じです。
制度の欠陥は、以前から言われていることなんですが、やはり、小選挙区では「人」を選ぶという側面もあると思います。と言うか、田舎に来ると、そちらがウエイトが重くなります。
政党として国民の信頼を得るだけでなく、候補者自身が日ごろの活動を通じて、どれだけ選挙民の信頼を勝ち得ているのかと言うことが大事なんですよね。
今回の選挙の冒頭、シカリさんは前原君の行動を「毒を食らってでも反安倍の流れを作るもの」と一定の評価と期待を寄せていました。ところが、小池キャラクターの爆発で「排除、選別」が始まり、反安倍の統一戦線どころではなくなりました。結果は、ご覧の通り。
ところで、場当たりで、政治家集団で反安倍の流れを作ろうとしても、かなり厳しいと、自分の予測力のなさにガッカリいたしております。
これから先の政治状況は、どうなっていくんだろうか。不安ですよね。
森友・加計学園事件もウヤムヤにされ、憲法改悪の具体的動きが本格化し、消費税が引き上げられ、年金の支給年齢が引き上げられ、現在の年金生活者もジリジリと支給額を減らされ、大企業優先の税制はそのままで、日銀や年金資金が投資でバクチを打ち・・・・アベノコミックスが続くのでしょうか。
でも、少しは違うだろうな、と思うのは、公明党の敗北。これは、政権にとってじわじわと効いてくると思います。もう一つは、安倍への不支持率の高止まり状態。(国民の怒りは収まっていない)
ここに、世論と選挙結果と言う国民からの直接のブレーキが利いていると思います。だからと言って、いつまでも続くブレーキではなく、「ほとぼり」が冷めたら元の木阿弥。なにせ、安倍お坊ちゃまは、アホですから。
時事通信社、10/24(火) 16:13配信
立憲民主党は24日、結党後初めての両院議員総会を参院議員会館で開いた。枝野幸男代表は「権力ゲームとは距離を置き、国民目線という軸をしっかりと守りながら進めていく」と述べ、早急な野党の結集には否定的な考えを示した。
枝野氏は、民進党参院議員らを念頭に「永田町の内側の数合わせにコミット(関与)しているという誤解を(有権者に)与えれば、期待はあっという間にどこかに行ってしまう」と指摘。安易な党勢拡大に走らず、衆院の無所属当選者や民進党参院議員との連携にとどめる考えだ。
なにより、立憲民主党自信が国民に対して、どのような方向性を示せるのか、公約だけでは見えません。そこを大いに議論していただきたいです。その議論を公開していただくことで、ワシら国民も「自分の欲しいものは、どっちにあるのか」が分かってくると思うんです。
この言葉探しの取組みこそ、ワシ等に日本の進路を示す活動そのもののような気がするんです。ワシも、安倍に負けず劣らずアホですから。^^;
シカリ的リベラル・・・平和憲法の精神を大事にする(将来の改正を否定するものではない)。国民主権を維持する。象徴天皇制を維持する。自由主義経済の行き過ぎは反対。脱原発。先の大戦への反省を堅持。アメリカとは対等友好関係へ、スイス的国防。
では、安倍晋三の、先の大戦はアジア解放のための戦争との位置づけ、天皇元首制、主権在民の否定、なんとしても憲法改悪、自由主義経済の徹底、アメリカ従属の維持、海外派兵のできる軍隊づくり、を目指す姿勢は、何と言ったらよいのでしょうか。
いろんな要素が入って定義は難しいのでしょうが、簡単にくくってしまうと、「戦前回帰」が原点でしょうから、こうした勢力を呼ぶのは「反動勢力」というのが良いのではないでしょうか。
つまり、シカリさん的には、これからの流れを表現するのには、「リベラル勢力」と「反動勢力」という言葉が良いかな~、なんて思ったりいたしております。
失意の中で・・・。