江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

キレてますか?キレてます。安倍晋三かトランプか。









少し古い記事ですが、面白いので読んでみてください。







安倍首相、すぐキレるワケ 「ストレスためない」退陣の教訓か トランプ氏の手法と共通点
毎日新聞201638日 東京夕刊

 国会で野党の質問に答える安倍晋三首相を見ていると、ため息が出てしまう。ヒートアップというか、かなりキレ気味なのだ。一国のリーダーが、あまりに攻撃的な態度を取るのはいかがなものか。【江畑佳明】

 まず、安倍首相の答弁を再現してみよう。

 玉木雄一郎議員(民主党 総理の答弁で財政状況について無知だということがよく分かりましたよ。(中略)安定的な財源のめども立てずに歳出だけ先に約束するようなことをやめないと、日本の財政はよくならない!

 安倍首相 ああいう話をしているから民主党政権は一銭も財政再建できなかったんですよ、みなさん! 我々は10兆円ですね、10兆円! 10兆円! 国債の新規発行額を減額したのであってですね、それはしっかりと言わせていただきたいと思います!


 このやり取りは2月3日の衆院予算委員会なぜこれほど「戦闘モード全開」なのだろう。

 「前回政権での反省があるからでしょう」と分析するのは、政治評論家の有馬晴海さん。「第1次政権では『消えた年金問題』や閣僚の不祥事が相次ぎ、民主党など野党から厳しく追及されました。それでストレスがたまって持病が悪化し、退陣を余儀なくされた。だからそうなる前に、批判されたらすぐに言い返そうとしているのでしょう」と語る。ストレスをためないことは大切。だとしても荒れた答弁は納得できない。

 有馬さんも同意する。「カッとなるのは人間だから仕方ないにせよ、感情のまま言い返したのでは議論になりません。野党は国民に代わって質問しているので、まともに答えないのは国民の疑問に答えていないのと同じ」と嘆く。さらにこう皮肉る。「安倍首相は昨年の安全保障関連法案の審議で『抑止力が大事』と繰り返し述べていましたが、自分自身には抑止力が働かないようですね」

 再び答弁を振り返ろう。2月4日の衆院予算委で、民主党大串博志議員が憲法改正に関する首相発言を取り上げ、「首相は国民に改憲の議論を広げていく立場にあるのか」と詰め寄った。この場面の国会中継を見直すと首相の声は一段と大きくなっている。

 民主党が立党されてから随分たつんですが、議論して何か成果出ました? 何も出ていないんですよ!」「(憲法の改正草案を)出していないのであれば弱々しい言い訳にすぎないんですよ。(中略)政治家だったらですね、そういうことを言うんだったら出してみてくださいよ! 御党がまとまるのであればね」

 質問に正面から答えず、議論が成立していない。

 「25万円」答弁を巡る言動にも注目したい。安倍首相が1月8日の衆院予算委で、アベノミクスの成果を強調するために「妻が景気がよくなっていくからと働き始めたら(月に)25万円」などと述べたのが発端だ。するとインターネットを中心に「こんな好条件なパートはない」との批判の声が上がった。民主党山尾志桜里議員が1月13日の衆院予算委で追及。安倍首相はこう反論した。

 「まさに本質を見ない枝葉末節の議論でして、本質は何かということを見なければ経済はよくなりませんよ! (中略)そんな議論は枝葉末節な議論であって、こんな大切なテレビ入りの委員会でこうしたことばかりやっているようでは民主党も支持率は上がらないのではないかと心配になってくるわけであります」

 このような「キレ答弁」について、三重大人文学部の岩本美砂子教授(政治学、女性学)は「第1次安倍内閣ではもっと謙虚な口調だったのに」と残念がり、「『自分は強いんだ』とアピールするような攻撃的な口調は、国会中継を見ている女性に威圧感を与えます。私も少し怖いと思いました」と語る。

 実際、第2次安倍内閣以降では女性の支持率が男性よりも低い傾向にある。毎日新聞の今月の全国世論調査では男性の支持率47%に対し、女性は37%。岩本さんは理由の一つに「首相の答弁態度があるのでは」と指摘する。安倍政権は「女性活躍」を目玉政策と掲げているのだが……。

 岩本さんはこうも語った。「今夏の参院選は18歳から投票が可能になり、高校の先生たちは『主権者とは何か』を生徒に考えてもらう教育に取り組んでいます。でも、安倍首相の態度は教材としては不適切。反対論にも耳を傾け、議論を重ねながら法律を作り上げるというお手本にならないのですから」。痛烈な「駄目出し」である。

 内閣支持率は、今月の毎日新聞世論調査では42%。1月末の前回調査(51%)からダウンしたが、おおむね堅調だ。その理由は答弁態度にもあるのだろうか。

 有権者心理に詳しい明治学院大法学部の川上和久教授(政治心理学の分析は「感情をあらわにして有権者の心をつかむ手法が奏功している」。しかも安倍首相の手法は、米大統領選の候補者指名争いを戦い、過激発言で知られるドナルド・トランプ氏と共通点があるという

 「政治家が(国外などに)敵を作って感情的に攻撃すると、日常的に不安や不満を抱えている有権者は『自分と一緒に怒ってくれた』と共感を覚え、支持につながる。特に支持政党が固まっていない人たちには、その効果はより大きい」。さらに日本では民主党の失敗の記憶が影響している。「安倍首相が民主党を攻撃すると『確かに駄目な政権だった』と同調しがち」。高等戦術の「民主党たたき」が成功したのか、同党の支持率は7%と低迷している。

 しかし、である。常に冷静に答弁するのが首相のあるべき姿ではないだろうか。

 40年以上官邸取材を続けている政治ジャーナリスト、泉宏さんは「既に首相としての品格の問題になっている」と指摘。安倍首相の対極にある首相として、大平正芳竹下登両氏を挙げた。

 平氏一般消費税導入を提唱して激しい批判を浴びた。「アー、ウー」という口癖が有名だった。泉さんは「負けず嫌いで相当カッカする人。だけど『アー、ウーと前置きする間に心を静めて考えてるんだ』と話していました。それから『国会で追及するのが野党の仕事』ともね」。

 竹下氏は消費税導入やリクルート疑惑で激しく責められた。「『じっと我慢の竹下』と言われたように、野党の追及にも表情を変えず答えていました。でも質問者を上目遣いににらんでからでしたね」と泉さん。お手本になるような先輩はいるのだ。

 安倍首相は時折、座禅を組んでいるという。座禅の目的の一つは精神修養のはず。その成果を生かして、実りある議論をしてほしいのだが。






確かに、あのような態度で生きていればストレスは溜まらないでしょうね~。でも、その分、国民の方にストレスが溜まっていることを自覚していただきたいのですが・・・。




明治学院大学の川上教授の分析は、興味深いと同時に怖いですね。前回の記事にも共通するんですが、大衆扇動の独裁者としての資質を完全に開花させている節があるからです。




どうやら、7月には衆参同日選挙になるような気配だが、ここで、再び自公が勝つと、この日本はとんでもない国になってしまうと思います。



この独裁者を叩き出すためにも、じっとしていないで、声を上げましょう。





応援クリックしていただきますとありがたいです。よろしく~♪♪


              ↓


にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ離島情報へ