江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

母を殺せる信教と無信教











家族制度の崩壊が、人間をケダモノ化させると言い続けているシカリさんですが、くしくも次のニュースはそのことを考える入り口になるのではないでしょうか。








ISIS戦闘員、母親を公開処刑 背教理由に 人権団体


CNN.co.jp 19()1334分配信


(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘員がシリア北部ラッカで、自分の母親を公開処刑していたことが9日までに分かった。英国に拠点を置く非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」が明らかにした。

 シリア人権監視団によると、戦闘員の男は20歳で、母親が勤務するラッカの郵便局の近くで、数百人が見物するなか母親を殺害した。ラッカはISISが首都と称する都市。
 母親は息子にISISを去るように働きかけ、一緒に逃げようとしていたという。その後、息子が母親をISISに突き出し、背教の罪に問われた。母親は息子に「有志連合は組織のメンバー全員を殺す」とも語っていたという。

 シリア人権監視団によると母親は40代。別の活動家の組織は35歳としている。
 CNNではこれらの報告について確認できていない。


最終更新:19()1816


 



 
妄信というか洗脳されているというか、一つの信教が家族の絆すら断ち切り、自らの母を処刑するという残虐な行為を行わせてしまった。




一方、日本では、長男が、母と妹がいる家に火を放ち、焼死させるという事件が報道されている。





母娘焼死させた容疑で31歳長男を逮捕 大分・豊後高田


朝日新聞デジタル 19()1638分配信


 2014年12月、大分県豊後高田市で木造2階建ての住宅が全焼し、この家に住む溝部喜美代さん(当時56)と長女の亜美さん(当時26)が死亡した火災があり、同県警は9日、喜美代さんの長男で派遣社員の和也容疑者(31)=同県中津市上如水=を現住建造物等放火と殺人の疑いで逮捕した。

 和也容疑者は、14年12月19日午前4時ごろ、実家である豊後高田市高田の喜美代さん方に火を放って全焼させ、家の中にいた喜美代さんと亜美さんを焼死させた疑いがある。当時、和也容疑者はすでに実家を出て同居はしていなかったという。


最終更新:19()1925


 



この事件では、その背景もわからないので何とも言えないが、少なくとも、宗教の影響もなく、いつしか切れてしまった家族の絆は、彼が暴挙に向かうことを引き留めることは出来なかった。





犯行から1年以上も自らの行為を振り返ることもなく生活をしていたということは、彼の心に、母や妹の死に対する反省や悔いもなかったのだろう。思えば、なんと残酷なことでしょうか。




この家族の絆は、どのような理由で切れてしまったのでしょうか。ひょっとしたら、絆は切れていなかったかもしれませんね。この長男が、そうした周囲の絆を認識できなかったのかもしれないですね。何かの理由で、一方的に不利な扱いをされているという被害妄想にとりつかれていたのか、あるいは、将来への不安から自ら絆を断ち切るような行為に走ってしまったのか。




二つのニュースは、現時点では、わからないことが多い。しかし、何らかの理由で家族の絆が断ち切られた先に待っている地獄絵図は、ハッキリ描かれていると思う。




家族の絆より、経済活動を優先する日本ですが、その姿勢こそ、地域の絆も絶ち切り、人々を孤独と不安のるつぼに叩き込んでいるということを真剣に考える必要があると思います。(経済の中央集権化、グローバル化は、人々に、都会に行かないと生活できない、という幻想を与え、家族の分散を進めてしまっている。)




お金はなくとも、家族は近くで生活することで助け合い、励まし合って、家族の将来を夢見ることが出来る。しかし、分散した家族に将来を夢見ることはできない。助ける人もいないから、子供も産めない。将来の見えない家族のために、家族の員数を増やそうとは思わない。




家族の崩壊は、いろんな形で社会をむしばんでいる。このことに早く気付いてほしいものです。何度でも言いますが、家族の崩壊は人間をケダモノ化してしまいます。一日も早く、経済優先社会から、家族の絆が保てる地域優先の生き方が出来る社会になってほしいものです。





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