江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

この女性に殺人罪を適用しないでください!(埼玉・親子無理心中)









この事件をテレビのニュースで知り、涙が止まりませんでした。








高齢夫婦死亡 三女逮捕 生活苦で無理心中か
NHK 1123 1226

 22日、埼玉県の利根川で81歳と74歳の夫婦が死亡しているのが見つかり、警察は47歳の三女が無理心中を図ったとして、殺人と自殺ほう助の疑いで逮捕しました。三女は「一家の収入がなくなり、父親から死にたいと言われた」と供述していているということで、警察が詳しいいきさつを調べています。


 23日午前、埼玉県の深谷市から熊谷市にかけての利根川で、深谷市の無職、藤田慶秀さん(74)と妻のヨキさん(81)が川の中で死亡しているのが相次いで見つかり、警察は川岸に倒れていた三女で無職の波方敦子容疑者(47)が無理心中を図ったとして、殺人と自殺ほう助の疑いで逮捕しました。
 警察の調べによりますと、家族は3人暮らしで慶秀さんの新聞配達の仕事で収入を得ていましたが、病気で先月から続けられなくなり、年金もなかったため収入がなくなったということです。
 調べに対して、波方容疑者は「貯金も収入もなくなり、父親から『一緒に死にたい』と言われた」と話していて、両親を車に乗せたまま、川の中に入ったということです。
また、別の場所で暮らす長女の話では、ヨキさんは10年ほど前から認知症の症状があったということで、警察は生活苦に加え、介護疲れなどがなかったか詳しいいきさつを調べています。


 





戦後70年、日本人は豊かさを享受できているはずなのに、こんな生活をしている人たちがいる。子どもたちの6人に一人は貧困の状態にある。なんで?





それはさておき、この女性に「殺人と自殺ほう助」の容疑がかけられているというが、刑罰を適用して執行するという行為は、法治国家として秩序を維持していくうえで大事なことですが、この女性に対して「殺人罪」を適用することは、妥当なことでしょうか?そのような価値観は、家族主義を前提にした法治国家の今後の秩序維持を考えた時に妥当でしょうか?自殺ほう助罪は・・・仕方ないか・・・。




働けなくなった父から「死のう」と言われた時に、この女性はどう反応すべきだったのでしょうか。冷静な判断が出来るような状況にあったのでしょうか。ワシも、少しですが母の介護を手伝ったことがあります。それはそれは大変なことです。介護のために仕事もやめ、10年にわたって介護をしてきた女性。疲れ果て、父が仕事を出来なくなってからは、どれほどの絶望感に打ちのめされていたでしょうか。




普通の生活をし、仕事をし、友達と飲んだり食事をしたり、そんなワシらに彼女を裁くことが出来るでしょうか。皆さんにお尋ねします。皆さんは、彼女に『人殺し』と言えますか?断罪できますか?




疲れ果て、絶望の中にいた彼女にとって父からの「死のう」という言葉は、受け入れるしかない絶対的な言葉だったのではないでしょうか。




もし、この事件に関して殺人罪が問われるならば、先進国と言うブランドにうつつを抜かし、豊かさを追い求め、海外には支援をしても国民は放置している日本と言う国ではないでしょうか。ワシらが築いてきた、この不平等な国日本こそ、その罪を問われなければならないと思うのですが、違いますか?




それでも、安倍晋三自由経済主義者は、「それは自己責任です。努力が足りなかったのです」と言うでしょうね。



親の介護に自分の人生をささげた挙句に殺人者と言うレッテルを張られてしまうのです。なんという国でしょうか。ワシらが築いた国は、なんと、情けない国でしょうか。どうか、どうか、彼女に「殺人罪」を適用しないでください。「殺人者」というレッテルを張らないでください。



たまたま、ワシのこの記事を読まれている皆さんにお願いです。賛同できるお方は、色んな方法でこの趣旨を広げてください。ブログでもフェイスブックでもツイッターでも、なんでも良いんです。彼女を救ってください。お願いします・・・。





応援クリックしていただきますとありがたいです。よろしく~♪♪


              ↓