随分、アップしていませんでしたが、今日は、ワシの詩をアップします。 |
十五夜お月さん さわやかな秋風に包まれ 月を見ている 見事に真ん丸な十五夜のお月さん ふと、耳の奥から母の声 「う~さぎ、うさぎ、何見て跳ねる~」 幼い私を傍らに座らせた母は じっと月を眺めながら歌っていた 今思えば、あのころの母は、まだ、22・3才 月の光に何を見ていたのだろうか 幼い私は、母の思いなど知る由もなく ただ、心地よい歌声と 綺麗な月に いつの間にか眠っていた 「う~さぎ、うさぎ、何見て跳ねる~」 80歳の母は、今、月を見ているだろうか それとも布団の中だろうか 61歳の私は、母のそばに座ることもなく 遠く離れた地で 一人、月を見ている 2013,9作
この写真は、ネットからお借りしました。