4月28日は、「主権回復の日？」それとも「屈辱の日？」
| 絶大な人気と勢力を背景に、イケイケドンドンの安倍首相、４月２８日を「主権回復の日」として式典を開催するという。 |
| なんで４月２８日かというと、１９５２年のこの日に戦後処理を決めたサンフランシスコ講和条約が発効したからだそうです。 |
| 同時に、沖縄を切り捨てた日でもあります。 |
| 「それは、アメリカに守ってもらっているから仕方ないじゃないか」と主張する方もおられるでしょう。しかし、そのような主張をされる皆さん、世界中の紛争地でのアメリカの行動を見てください。一方的な価値観を押し付けようとして介入し、その国をグチャグチャにし、多くの若者の命と精神を破壊しつくし、適当に撤退していく。 |
| アメリカが、どこかを守るということはないでしょう。あくまで、自分の利益のために動いているんじゃないんですか？ |
| 日本とアメリカの関係は、経済的にもつながりが強いし、そうなると政治的に関係が深まるのは、ある程度仕方のないこと。しかし、政治以外でも屈辱的関係にあるのです。 |
| 今月８日付けの長崎新聞に、随分昔の裁判に関する記事が載っていました。もう、多くの人が知らない「砂川事件」について、東京地裁の違憲判決について最高裁への「跳躍上告（高裁抜き）」で違憲判決を覆すように在日アメリカ大使が圧力をかけていて、１９５９年１２月にアメリカの期待通り、最高裁で一審判決破棄の決定が出されていたそうです。 |
| つまり、政治、行政ばかりではなく、司法においてもアメリカの意向を受けて動いているのです。 |
| 横道にそれるが、農協のアホさ加減もお笑いだね。自民党をせっせと応援して、ＴＰＰで息の根を止められるし、農地の株式会社への開放でも農協の基盤を崩されるし、うろたえて自民党を批判する前に、農家のために自らの責任を明らかにしてはいかがでしょうか。 |
| こんな状態で、「主権回復」を声高に喧伝する目的は？？ |
| それは、ただ「戦後」の仕切り直しがしたいだけ。つまり、自分たちに都合の良い憲法を作る、そのスタートラインに立つためです。 |
| 今はとりあえず、憲法第９６条の改正で、憲法改正の手続きを「三分の二」から「二分の一」にしようというもの。この前、国会で安倍首相は「たかだか三分の一の国会議員の反対で憲法改正を提案できないのは・・・」と言っていました。国民の代表である国会議員も「たかだか」の存在なのです。 |
| 安倍首相のことを言っても仕方ない。絶大な力を与えられているのですから。私たちは、肝に銘じなければいけないことがあります。それは、「国民も選択を間違う」ということ。だから、二分の一ではなく、三分の二にしているのです。国法の最高規範である憲法を、安っぽい法律におとしめてはいけないのです。 |
| しかし、今の流れは止まらないような気がします。大手の政党のいずれもが憲法改正を主張しているからです。残念な状況です。 |
| 状況は状況として、「主権回復の日」を屈辱と感じる多くの人がいることを胸に、独立国家とはどのようなものかを考える一日にしたいものです。 |
| あ、もう一つ大事なことがあります。それは、式典に天皇を「出席させる」ことです。 |
| 天皇は、１回目の沖縄訪問の時に火炎瓶を投げられるという事件があったにもかかわらず、その後も沖縄にこだわり、再度の訪問も行いました。なぜか。やはり、「国民である沖縄県民の陸上戦での苦痛、戦後の屈辱」に思いを寄せていたからではないでしょうか。 |
| ある意味、天皇にとっても屈辱の日となるのです。 |
| 天皇制護持を旗印にしている諸君（ワシは違いますよ）、いつ動くのですか。今でしょう！ |
| 今日の五島の朝日です。日の出を写したかったのですが、もう出ていました。＾＾； |
