江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

川遊び

本日(10日)の長崎新聞うず潮」に掲載されたワシの文章の原文をアップします。読んでくださいね。











川遊び                             


 『あ~、もうすぐ夏休みばい。』
 今頃、多くの子供たちは、こんな思いで過ごしていることでしょう。その思いは、孫達と遠く離れて暮らすじいちゃん、ばあちゃん達も同じ。そして、私のこの数年の夏休みの楽しみ、それは、長崎からやってくる孫たちとの川遊びです。五島なら海だろう、と指摘されそうですが、川も楽しいのです。

 七岳(ななんたけ)と父ケ岳(ててがたけ)にみなもとを持つ七岳川の水は冷たく、入った瞬間には息をのむほど。ゆっくり水に顔をつけると、水中メガネごしに目にはいるのは、群れて泳ぐメダカたち。小石の陰にはジョウランゴ(ハゼやヨシノボリを総称しての方言)がひそみ、近づくと素早く逃げ、少し大きな石の陰には、テナガエビがハサミを外に向け警戒しています。一時、環境の悪化で絶滅したとも言われていましたが、また、姿を見せてくれています。
 ゆれる水面の上には青空が広がり、岸辺のサワガニはさかんにハサミを口に運んでいます。孫たちは、山々からのセミの声と垂直に降り注ぐ陽光が作る木々の葉影に包まれ、ジョウランゴたちを追いかけまわして遊ぶのです。

 この川は、川岸がコンクリートやブロックだけでなく、石積みや土がむき出しの所があり、水草が繁茂する絶好の遊び場なのです。両岸の土手からは木の枝やツルがのび、水辺の砂は熱く焼け、中には、とがった小石もあり、はだしで歩くのはひと苦労。水の中の石は藻でヌルヌルしており、うかうかするとすべってしまいます。

 数年前、初めてこの川に来た孫たちは、砂の熱さや小石の痛みから川に入るのを嫌がっていました。しかし、今では、川遊びは五島での大きな楽しみになっているのです。いつの間にか、少々の熱さや痛みなんか乗り越えて、喜びを手にする力を身に付けたのでしょう。
 孫たちに、こんな経験をさせてくれる七岳川への感謝を胸に、夏休みを心待ちにしている私なのです。















文章だけでは、なかなか実感がわかないでしょうから、写真(去年のものです)を掲載します。













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早く、楽しい夏休みが来ますように~。















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