不安の中で生きる「原発社会」で良いのか
それぞれの関係会社、団体の指導者の皆様、どうぞ、現場の人々の健康に配慮した取り組みをお願いします。 |
ワシは、こうした現場で英雄視される犠牲者が出る事態を見たくありません。 |
現場で働く皆さんの献身的姿勢に甘えず、小出しにせず、短時間でのローテーションが組めるように十分な人員を配置してください。 |
ところで、このような緊急事態を統括する対策本部は、何処にあるのでしょうか。 |
東電の前線本部は、福島第一の敷地内の免震重要棟にあり、5キロ離れたオフサイトセンターにも現地対策本部みたいなものがあるようです。 |
最上部の統合本部こそ一体化しているようですが、現地でも中間地点でもバラバラ。これは、如何なものでしょうか。入り口から出口まで、一本化したほうが良いんじゃない? |
もう一つ、折角、一体となって対応をするために統合本部を設置したのですから、広報も一本化し、的確な情報を出して欲しいものです。 |
なんとか委員会とか、なんとか保安院とか、現場に入っていない人が、又聞きの情報を加工して発表するのはやめていただきたい。 |
次に、大問題の放射性物質の飛散は、どうなっているのでしょうか。 |
インターネットで「環境放射能測定値」を検索してみました。 |
すると、3月15日頃に最高値を記録しているものの、その後は、明らかに減少傾向にあることがわかりました。 |
つまり、15日の2号機、4号機での爆発での放射性物質の飛散が最高値を記録し、その後は、わずかな飛散で抑えられているのです。 |
と安心していた所に、12日の原子力安全・保安院の「実は、レベル7でした~」という発表。 |
手品じゃないんだから、最初から現状を正確に発表していればよかったものを、国民に、二度恐怖を味あわせるハメになってしまったわけです。 |
でも、皆さん、安心しましょうね。現場が一気に悪化したわけでなく、元々の状態でランク付けを変更しただけですから。状況の変化ではないのです。かと言って、沈静化もしていませんが。。。。 |
次から次に出される情報。でも、「健康には影響を与えないレベル」という言葉でオブラートに包まれている。 |
政府もマスコミも、そのことがかえって国民を混乱させているのがわからないのでしょうか。 |
政府やマスコミを批判した所で状況が良くなるわけではありませんが、愚痴りたくなりますよ。 |
でも、不安な状況が続くことは間違いないようです。 |
もちろん、この予測は飛散物質の濃度などは反映していないので、危険度を表すものではありません。 |
でも、カバーされているのには間違いない。また、新たな「想定外」の事態になったら、北海道以外の全日本が道連れになるのです。 |
そんなモヤモヤした状態で生活しないといけないのです。今後、何年も。 |
果たして、こんなに不安な社会を子々孫々に残してよいのでしょうか。 |
ところで、日本は原発に頼らないと成り立たない社会なのでしょうか。 |
テレビ番組の大方のキャスターは、「原発がないと日本はつぶれる」と言わんばかりです。 |
それを聞いていると、つい、『ホンマや』って気になってしまいます。 |
でも、ホンマかいな。 |
ところが、1995年実績を見ると、原子力34%、石炭14%、石油19%となっているのです。 |
減らしても問題ないのなら、減らしたら、どないや。 |
脱原発が出来るのなら、やろうよ。子々孫々のために。 |
ワシらは、普段の情報から『原発抜きの生活は出来ないもの』と信じ込んで来ました。 |
でも、原発発電の占める割合を下げることが出来ているのですから、これからも下げることは出来るのではないですか。 |
まずは、何より消費電力の総量を引き下げる方策を考えたいものです。 |
プロだけでなく、素人のワシらも考えましょうよ。 |
素人だからと、思考停止してはいけないと思うんです。 |
考えることで、プロが提示する案を妥当か不当か判断できるし、『やらねば』という覚悟も出来ると思います。 |
ね。頑張ろうよ。 |