最近、ニュースで「TPP」って言葉を良く聞きますよね。 |
菅総理は、『平成の開国』とか言っていますが、「これまで開国していなかったの?」って感じ。 |
賛成する人たちは、TPPに参加しないと取り残されるというし、反対の人たちは農業がつぶれるという。 |
なんでも、10カ国くらいが参加し、関税を撤廃し、自由貿易圏を創ることを目指しているとか。 |
ちなみに、この協定参加の影響は、内閣府試算でGDPが2.4~3.2兆円増加するそうです。 |
ところが、農林水産省の試算では、参加することによって11.6兆円の損失と340万人の雇用減が見込まれるとか。 |
更にややこしいことに、経済産業省の試算では、参加しないと10.5兆円の損失と81.2万人の雇用が失われるそうです。 |
それで、シカリさんは『得する』だの『損する』だのという視点で考えるのは止めました。 |
人間の体に例えて考えてみることにしました~。^^; |
人間の体って、約60兆個の細胞と約100兆の細菌で構成されているそうです。 |
細菌は別にして、約60兆個の細胞が絶妙に組み合わさって出来ているわけですけど、細胞の一つ一つは細胞壁で隔離されていますよね。 |
それぞれの細胞のエネルギーや老廃物の出し入れは、血液という一定のルートを通じて行われているわけ。 |
もし、細胞壁がなかったら、人間はどうなっちゃうの? |
独立した細胞の組み合わせで出来ていて、特定のルートでしか必要なものの出し入れはしない。 |
TPPって、結局、この『壁』を取り払う協定なんでしょう? |
ところが、複数の国を相手の協定だと、なんか複雑で、グチャグチャになりそう。 |
またまた、例えれば、脳は約140億個の脳細胞から出来ているそうですが、これは神経の線の束のかたまり。 |
興味を持った同士が線で繋がりあって関係を結び、それが複雑に関連しあっている。 |
これが、1対1の関係でなくなったら、どうなるんだろう? |
やぶれかぶれの想像なんだけど、「政治が機能しなくなる」んではないか、ってこと。 |
もともと、政治の役割って、経済格差をなくしたり、経済活動の低迷をいくらかでもコントロールすることだよね。 |
でも、アメーバみたいな経済圏が出来たら、一つの国で「生活の向上は」とか「福祉の向上は」という議論が成り立つのかなって思うんです。 |
その経済圏内で流通する資金や、圏域外と行き来する資金は、それこそ一国の財政力をはるかに上回る規模になると思うんですね。 |
今でさえ、デリバティブとか、為替相場とか、わけの分からないお金があって、ちょっと動いただけでも各国が右往左往している。 |
そうなると、『こりゃあ、困ったもんだ』状態で、ことの成り行きを見守るしかない。 |
貧富の格差が驚異的速度で、驚異的レベルで広がるだろうな~。 |
政治が必要なくなると、全国から『議員』という生き物が消えて、すっきりする方もいるでしょうが、政治の成り立たない国って、これまた、困ったものですよね。ワシらみたいな貧乏人は、狂牛病に罹患しているかもしれないアメリカ産牛肉でも、安ければ買うしかない。 |
遺伝子組み換えで、た~~くさん牛乳が出るようになった牛の牛乳を飲み、遺伝的浮動の状態を自分の体内にお迎えしなくてはいけなくなる。 |
これじゃあ、いくら江戸っ子と言ったって生き残れやしない。 |
そんな、ハイパー弱肉強食の時代が来るんでしょうね。 |
最近のシカリさんは、山ノ神に「主婦業」を奪われつつあります。我が家で、ワシの存在意義がなくなるのかと怯えております。 |
でも、「やっぱ、山ノ神が作った料理が美味しいや」って感動しきりの今日この頃です。 |