橋下市長の発言が続いているのに、シカリさんがブログ記事にしないのは、なんでだ?って思われる方もいたかもしれないですね。 |
ネットからお借りしました。
「最終的には、人の責任にして終わるだろう」と成り行きを見守っていたんです。案の定の結果になったので、そろそろ、怒りを爆発させようと思います。訪問された皆さん、ご容赦を。 |
まずは、橋下市長の発言の核の部分を時系列で掲載します。 |
13日・・・「当時は軍の規律を維持するために必要だった」、「あれだけ銃弾が飛び交う中、精神的に高ぶっている猛者集団に必要なのは誰だってわかる」 |
16日・・・(自分の発言にアメリカから批判が出ていることについて)「あまりにも国際感覚が足りなかった。反省すべきところがある」「売買春を勧めているわけではないが、米国の風俗文化の認識が足りなかった。表現不足だった」 |
17日・・・(自分の発言による混乱について)「日本人の読解力不足が原因だ」「今回は大誤報をやられた」 |
まあ、こんな感じで流れています。そして、案の定、「あ~言えば上祐」ばりの後付の言い訳、マスコミや日本国民への責任転嫁を行っている。 |
彼が盛んに主張しているのは「慰安婦制度を認めたわけではない」ということ。「『当時は』とつけている」と。 |
彼の発言の流れで読み取れるのは、「戦時下では慰安婦制度は必要」「だから、米軍も沖縄の性産業を使いなさい」ということ。 |
もう一点、特徴的な発言は「戦時中、世界中の軍は慰安婦制度を持っていた。なぜ、日本だけが批判されるのか」という発言。 |
日本がこうした問題で批判を浴びるのは、繰り返し「こうしたことはなかった。戦時中は仕方なかった」と発言する反省しない政治家が次々に出てくるからです。つまり「あんた達が問題なのです!」 |
昔、確かに女性の人権を無視した施策を進めていました。しかし、それは恥ずべきことと反省し、前に進んでいるのです。日本で売春防止法が施行されたのは昭和35年だったかな?今でも、そうした行為の摘発が報道されていますが、日本全体としては「ダメなこと」として廃絶に向けて努力している。 |
彼は、「建前論だと人間社会は回らない」と言っている。つまり、欲望のままに生きるべきということか。社会の倫理観は歴史とともに変わっている。その背景には、色んな反省の上に、欲望をむき出しにすることは恥ずべきこととして、新しい秩序を築いている。彼は、それを批判しているのだ。 |
シカリさんの世代は、戦地から帰った人の話を直接聞いています。 |
もう、三十年も前のことですが、戦時中に中国大陸で特高(治安担当警察)として働き、戦後は戦犯として収容された人の話を聞く機会がありました。 |
どのような証言を並べても信じたくない人は駄々っ子のように耳をふさぐでしょう。でも、朝鮮半島などに駐在していた警察(日本の)が作成した従軍慰安婦の確保目標と実績を掲載した資料は明らかになっているのです。 |
この特高のオジサンの話から、もう一つ明らかになっていることがあります。慰安所という存在は、軍関係者は知っていても、国民には秘密にしていたのです。橋下市長は、「当時は」という前置詞を付けて、さも日本中が認めていたかのように言っているが、そうではないのです。 |
関東軍(中国の関東地方に進駐していた日本軍)は、海軍の山本五十六をはじめ多くの軍人が中国との開戦に反対する中、盧溝橋事件をでっち上げ、日本を対中戦争に引きづり込み、大義なき戦争に駆り出された兵士の欲求不満を抑えるために、国民には内緒であちこちに慰安所を作ったのです。 |
いったん国として、「申し訳ないこと、恥ずべきこと」と反省したことをひっくり返すことほどみっともないことはない。 |
まして、他国のことを引き合いに出すなんて、悪ガキでもしない。反省することは、あくまで自らのことです。念のために言うなら、ドイツは今でも戦犯者で逃げている人を探している。一方、日本では、どうだろうか。 |
大事なことは、彼の発言は、憲法改正を求める勢力の露払いの役を担っていること。 |
「また、くだらんことを言っているよ」と聞き流してはいけないと思います。 |
「憲法96条は手続きの問題だから、手続きは簡単なほうが良い」という流れが大きくなっています。 |
その先にあること想像しましょう。憲法改正は、戦争の出来る国を目指しているのです。戦時となれば、なんでも許される国づくりを目指しているのです。 |
戦争遂行のためという「公共の利益」のためには、個人の人権・自由は制限される日本。彼の発言を許すことは、そうした流れを許すことにつながるのです。 |
シカリさんは、いくらしつこいといわれても問題提起します。子々孫々のために、戦争をしない国を残したいので・・・ |