今年の4月、長崎県平戸沖で沈没していた「第11大栄丸」の引き揚げ作業が始まりました。
25日までには、台船に揚げられ、26日には船内の捜索が行われる見込みです。
行方不明になっている12人の乗組員が発見される事を祈ります。
これぞ、まさしく官僚主導の政治でした。
しかし、これに対し、家族の皆さんは引き揚げを求めて政治に働きかけ、同時に署名活動を開始し、全国から18万人を超える署名を集めたと言うことです。
これに押され、国・県の対応も変化し、今回の引き揚げとなりました。
確かに、「国の装備では不可能」だったのかもしれない。
しかし、農水副大臣が表明したのは「引き揚げ」であって「国の装備で」という説明はありませんでした。
このように、「国民の家族愛」より「省益」を優先する「問題のすり替え」を平気で行う所が、官僚統治の悪い点です。
このすり替えにより、5ヶ月間も海底に放置されていたのです。
いま、政治主導が喧伝されていますが、是非、着実にレールに乗せていただきたいものです。(マスコミの皆さん、小さなアラ探しはしないで下さい。)
今となっては、12人のご遺体が確実に収容され、ご遺族の方と対面が出来、それぞれのお墓に安らかに収められる事を祈るのみです。
合掌。