経営者・報道者の倫理
最近の派遣社員切りのニュースは、止まる所を知らないですね。
こうして、ワシがブログの記事を書いている今、どこかで寒さに震える人々がいる。
つい、この前までは普通の生活をしていたであろう人々が、突然、解雇を通告され、寮を追い出される。そのようなニュースが、毎日のように流れている。
こうして、ワシがブログの記事を書いている今、どこかで寒さに震える人々がいる。
つい、この前までは普通の生活をしていたであろう人々が、突然、解雇を通告され、寮を追い出される。そのようなニュースが、毎日のように流れている。
今から、40年位前の年末のニュースというと、『○○会社の経営者が首をつって死んでいるのが発見されました。関係者の話によると、社員のボーナスの資金繰りに困っていた模様で、ボーナス用の資金調達が旨くいかずに、死を選んだ模様。』というものが多かった。
ところが、今では、社員のボーナスどころか、社員の生活だってなんとも思っていない。
もちろん、経営者の死を望むものでは、決して無い。
ただ、単純に昔の経営者の感覚と現在の経営者の感覚を比較しているだけですので注意してください。
もちろん、経営者の死を望むものでは、決して無い。
ただ、単純に昔の経営者の感覚と現在の経営者の感覚を比較しているだけですので注意してください。
大手製造業16社の内部留保33兆円 人は減らすのに… 2008年12月24日 10時18分 トヨタ自動車やキヤノンなど日本を代表する大手製造業16社が大規模な人員削減を進める一方で、株主対策や財務基盤強化を重視した経営を続けていることが23日、共同通信社の集計で明らかになった。2008年度は純利益減少が必至の情勢だが、16社のうち5社が増配の方針、前期実績維持とする企業も5社だった。 利益から配当金などを引いた内部留保の16社の合計額は08年9月末で約33兆6000億円。景気回復前の02年3月期末から倍増し、空前の規模に積み上がった。 過去の好景気による利益が、人件費に回らず企業内部にため込まれている。世界的な景気減速が続く中で、各社は内部留保などの使途について慎重に検討するとみられる。一方で08年4月以降に判明した各社の人員削減合計数は約4万人に上り、今後も人員削減を中心とするリストラは加速する見通しだ。 派遣社員などで組織する労働組合は「労働者への還元が不十分なまま利益をため込んだ上、業績が不透明になった途端、安易に人減らしに頼っている」と批判している。 減益見通しにもかかわらず増配予想を変えていないのはソニー、パナソニック。これまでのところキヤノンは配当について、08年3月期実績水準を維持、トヨタ自動車は未定としている。ただ景気悪化の速さに企業が戸惑っている面もあり、今後は見直す動きが出てくるとの見方もある。 調査対象は、キヤノンなど電機・精密9社とトヨタ自動車など自動車業界7社。02年3月期(キヤノンのみ01年12月期)と08年9月末時点の決算資料や各企業からの回答を基に集計。内部留保は法定の積立金を除く剰余金や各種の評価損益などを合計した。 (中日新聞)会社で働くホワイトカラー、ブルーカラー、派遣社員、バイトなどと言われる人々は、経営者にとって、単なる道具なのでしょうか。
確かに、制度としてそのようなことが許されるシステムにはなっています。
しかし、実際に、人の首を切れる感覚がわからない。
しかし、実際に、人の首を切れる感覚がわからない。
こうした経営者達に限って、『国家を愛せよ』とか『道徳教育が大事』などと言っている様な気がするのですが、聞き違いでしょうか。(ちなみに、国の色んな審議会委員の名簿を見てください。メーカーの経営者がズラリですから・・・)
人を大事にしないで、国家も道徳もあったものではない。
どうか、目の前の人を大事にしていただきたいものです。
人を大事にしないで、国家も道徳もあったものではない。
どうか、目の前の人を大事にしていただきたいものです。
もう一つ、派遣社員切りで大騒ぎをしている報道関係者の倫理も薄っぺらなもののようで、情けない。
かつて、派遣などを認めるような労働法制の改悪が行われようとしていた時に、労働組合は反対していたが、かなりの報道関係者は、「自由な生活スタイルがあっても良いではないか」との論拠から、派遣など自由な生活を望む若者達を画面に登場させて労働組合叩きを行っていた。
ほとんどのキー局が、その様な番組を放送していたのを覚えている。
ほとんどのキー局が、その様な番組を放送していたのを覚えている。
その同じ局から、「派遣切り告発」の番組が流されている。
愉快と言うか、やっぱり報道と言うのは倫理もなにもない、「ただ視聴率さえ稼げば、ヤラセでもなんでも良い」という、食品偽装会社となんら変わらない低俗な組織だということが良くわかる。
愉快と言うか、やっぱり報道と言うのは倫理もなにもない、「ただ視聴率さえ稼げば、ヤラセでもなんでも良い」という、食品偽装会社となんら変わらない低俗な組織だということが良くわかる。
経営者にしても、報道関係者にしても、一人の人間として「倫理感」は捨て去ったのでしょうか?
いやでも社会に影響力を持つ人々が、このような感覚の人々ばかりと言うのは、悲しく、恐ろしい気がする。
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