台所の歌
夏の福江港
台所の歌 我が家の朝 いつも台所から歌が流れている 童謡であったり、演歌であったり、歌謡曲であったり 時には、民謡であったり 歌い手は 子供らが起きても気づかない 朝食を催促され 始めて、家族がそろったことに気づく 歌は止まらない むしろ、家族を煽るように弾む いつからだろうか 私の記憶は定かでない 子供らは『恥ずかしいから、やめて』と訴えた そんな事で止むことはない いつもの通り 台所の歌は続いている 歌のボリュームが時間によって 徐々に大きくなっていることに気づいた 6時頃には、呟くように 7時頃には、呼びかけるように 8時前になると、やたら元気に 春も、夏も、秋も、冬も 朝日より早く我が家を満たした 夕方は夕方で 家族が集まるよりも早く 流れている 朝よりもゆったりと 子供らは嫌がっていたものの 私はまんざらでもなかった 蒲団の中で聞く歌は とても心地良かった 疲れて帰ったとき その歌を聴くと、ホッとしたものだ 結婚して30年目 歌い手は、理由(ワケ)を語った 『歌でも歌わないと、辛かったんですよ。』 子供らは巣立ち 二人きりの家で やはり、台所から歌が流れている
ワシの妻。
もともと体が弱くて、具体的に説明しますと、膵臓が悪かったんですね。
で、油物など食べられないと言うか、自分で制限していたというか。。。
だから、働くことも出来ず、結構辛かったんですね。
最近では、だいぶ良くなって、体重も増えるばかり。。。