丸石を使った石垣、階段が印象的でした。それと、人口が少なく景観の保持にも苦労するであろうこの島が、どこも綺麗に維持されているのに感心しました。要は、そこに住む人の多さではなく、人の心がけだと納得させられる島です。
年末にあたり、ワシの詩をアップします。どのような状況でも人は生きているし、生きていける。絶望より希望を、停滞より前進を、一人より二人で、人という動物はそんな生き物なんだという事を、来年も訴え続けたい。
生きようとする
生まれたばかりの赤ちゃんが
口をパクパクさせている
母の乳房を求めて
生きようとする
その家庭が裕福であろうと
貧しかろうと
家の外が大嵐であろうと
晴天であろうと
口をパクパクさせている
母の乳房を求めて
生きようとする
テロの爆弾で引きちぎられ
飛び散った片手が
ピクピク動いている
助けを求めて
生きようとする
テロを仕掛けようとする狙撃手の指は
狙いを定め
ピクピク動いている
救いを求めて
生きようとする
袋小路に迷い込んだ私の魂は
怪しげな薬を大量に服用し
やがてゲロとして排出する
明かりを求めて
生きようとする
死に損なった私の魂は酒に溺れ
昨日が無かったかのように
ゲロを吐く
明日を求めて
生きようとする
ヒトという生き物
希望を持ち、考え、想像し、比較し、不満を持ち
何かを失い失望し、光が見えず絶望し
それでも生き続け、やがてまた希望を持つ
なにか大きな真理の中で生きているような錯覚の中
ただただ、生きていく
母の乳房を求めて
助けを求めて
救いを求めて
明かりを求めて
明日を求めて
生きようとする