2008-01-19 17の頃 詩・物語 日々まごまご 堂崎教会の庭に咲いていた山茶花 17の頃 居場所がなく 宙に浮いていた17の頃 大人たちは、地に足を付けろ、と言うが 足を付けるべき地もなく 頼るべき人もなく 一人、宙に浮いたまま どのように 心を繋ぎ止めようかと 考えることもなく その日その日の居場所を求め 人と人の隙間を縫い 忍び込んでは ぬくもりを求め ただ、次の日を迎えることに精一杯だった 17の頃 2000年11月16日作