安倍政権をあらゆる場面でサポートする維新の会だけど、その所属議員が実に軽々しく「戦争」を論じています。
<北海道>酒に酔い維新議員 島返還に戦争持ち出し元島民抗議
13日、北方四島の国後島から帰港したビザなし交流の訪問団。この訪問団に参加していた日本維新の会の丸山穂高衆議院議員の発言をめぐり、元島民らから抗議を受けていました。
丸山穂高衆議院議員は11日、現地で島返還の手段として戦争を持ち出し、元島民らから抗議を受けていました。
同行した記者が録音した丸山議員の音声です。
丸山議員音声「戦争でこの島を取り返すことは賛成ですか?反対ですか?」
団長「戦争で?」
丸山「ロシアが混乱しているときに取り返すのはOKですか?」
団長「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」
丸山「でも取り返せないですよね?」
団長「いや、戦争はすべきではない」
丸山「戦争しないとどうしようもなくないですか?」
団長「いや、戦争は必要ないです」
丸山議員とやりとりをした訪問団の団長で、元島民の大塚さんは「私は真っ向から反対いたしました。戦争で取るとか取らないか、そんなこと私は聞いたこともありませんしね」と話しています。丸山議員はこの発言の前に酒を飲んでいたということです。元島民らはこの発言に抗議しましたが、丸山議員は酒に酔って騒いだことについては謝罪したものの、戦争発言については「賛成か反対かを聞いただけ」だとし、「北方領土を戦争で取られたわけですから、取り返すということに対して賛成か反対か聞いたと。別にそういう話があってもいいわけじゃないですか。それに対して何をダメだとおっしゃっているのかよくわからないです」とコメントしています。丸山議員の発言について日本維新の会の松井代表は、
「戦争で取り返すようなことは、我々党として一切考えはありません。武力での解決というのは僕にはないですね」と話しています。
自らの政党の議員が、国民に対して「戦争」という重大な選択肢を示しているのに、まるで他人事のコメント。どういう神経をしているんだろうか。おそらく自らも似たり寄ったりの考え方なんだろうね。
次に、発言者の問題ですが、四島を取り返す手段として「戦争」を持ち出している。発言のニュアンスが違うと言いながら『別にそういう話しがあってもいいわけじゃないですか』と断言している。
唖然とする事態だが、こうした議員がいるという事実は否定できない。
「戦争」と言う言葉の先に、どれほどの破壊と人命(自衛隊員などの)の危機があるということが理解できないのだろうか。
それとも、そんなことは理解の上で「国家の利益」の前には大したことじゃないと言っているのだろうか。
維新の会と安倍政権は考え方も手法もよく似ているし、現実的に連携しているのはよく知られている。
シカリさんが一番怖いと思うのは、このような議員が「選挙」で選出されているという事実。
シカリさんが一番考えてほしいと思うのは、「議会制民主主義」と言う代物が国民の幸せを保障するのかと言うことです。
誰も責任を取らない現行の制度を無批判に続けて良いのでしょうか。現行の制度が何らかの瑕疵を抱え込んでいるとしたら、キチンと向き合いリフォームなり、建て替えなり考える必要があるんじゃないかと思う次第です。
明治以降、日本はあらゆる場面で日本古来の手法を否定して西洋の手法を取り入れてきました。しかし、生活・文化・政治などのあらゆる場面で西洋の制度が多くの問題をはらんでいることは西洋の人々でさえ自覚している。
にもかかわらず、かつて、そこそこの制度を構築できていた日本人が、折角の制度を評価しなおすことをせず、支配階級による宣伝に乗せられて、先の見えない混乱と幼稚な政治手法で国民の命を危険にさらすような事態を招こうとしている。(災害等による貧困はあっても、260年余りにわたって戦争のない社会を維持できたのは日本だけじゃないですか?)
選挙による代表選出を全否定するものではないけど、何か強力な補強システム(為政者に責任を取らせるなど)が必要と感じるのですが、いかがでしょうか。