勤労統計偽装問題、厚労省の「追加調査」なんてやめろ!第三者じゃなくて、0.3者委員会の解任を!
時事通信社、1/28(月) 9:46配信
厚生労働省による毎月勤労統計の不正調査問題で、第三者の特別監察委員会(委員長・樋口美雄労働政策研究・研修機構理事長)が行った課長・局長級の幹部職員に対するヒアリングに、同省の定塚由美子官房長が同席していたことが28日、分かった。
課長補佐以下の職員だけでなく、幹部職員の聞き取りにも同省が関与していたことで、監察委の調査報告書に対する客観性や信頼性は一段と揺らぎそうだ。
菅義偉官房長官は同日午前の記者会見で、定塚官房長が同席していた事実を認めた上で、今後の再調査では同席させない方針を示した。
監察委は22日に報告書を公表したが、その後に課長補佐以下の聞き取りを厚労省職員が実施していたことが判明。野党から厳しい批判を受け、根本匠厚労相が再調査を行う方針を25日に表明していた。聴取に厚労省が関与したため、同省にとって都合の悪い発言が抑えられた可能性がある。
FNN,2019年1月24日木曜午後6:51
根本厚労相「国民の皆様にご迷惑をおかけしたことを、深くおわびします」
大臣の陳謝で幕を開けた、厚生労働省による勤労統計の不正調査をめぐる閉会中審査。
立憲民主・西村議員「データがない期間がありますよね。率直に言って、これは『消えた給付金問題』ですよ」
第3者を入れて問題を調査した、厚労省の特別監察委員会による22日の中間報告についても。
立憲民主・大串議員「中間報告の最高責任者は誰ですか」
根本厚労相「そこは、第3者委で中立的にやっていただいたわけですから。そこは第3者委員会ですと申し上げた」
報告書の責任については、「第3者委員会」を連発。
しかし、監察委員会のヒアリングで、対象者31人のうち、11人については第3者が入らず、厚労省の身内だけで行っていたことも判明した。
そして、午後にも“驚きの事実”が明らかに。
立憲民主・石橋議員「監察報告の原案は、厚労省が作ったと報告受けたが、事実か」
根本厚労相「事務方がお手伝いで。原案というよりは、むしろ議論を整理したたたき台を、議論のどだいとして示したのだろう」
また、厚労省が2018年、ひそかにデータの集計方法を修正し、賃金の伸び率が実際よりも高くなっていたことについては、「アベノミクス偽装」との批判も飛び出した。
立憲民主・西村議員「アベノミクスで成果が上がってきたとされている、うそをついていたという賃金偽装の問題なんですよ」
審議の中で、根本大臣は、延べ2,015万人に対する失業保険などの追加給付について、現在の受給者に対しては、3月から順次行う考えを示した。<以下略>
【参院厚労委】毎月勤労統計調査不正問題で特別監察委の独立性を疑問視
この報告書が、不正調査に関わっていた職員に意見を聞きながら作ったものであり、第三者性がまったく担保されていないことも追及。厚生労働省や官僚が関わらない本当の意味での第三者組織をつくり、客観的な資料を提示しなければ「信頼回復ができない」と強く訴えた。
また、特別監察委員会のメンバーに6人のうち5人が厚労省内に常設の監察チームを兼務していることから独立性が担保されているのか疑問視した。作成した報告書のたたき台も厚労省の職員が作成していたことにも触れ、「まったく独立性が担保されていない」と独立性を担保したと述べる厚生労働省の見解との矛盾を指摘した。
どこが「第三者」だよ。子飼いのネズミじゃないか!