甘利大臣、第三者委員会を作って逃亡か?!
週刊誌報道で浮上した甘利明経済再生担当相(66)の金銭授受疑惑。21日の参院決算委員会は、現役閣僚の「政治とカネ」の問題に質問が集中した。甘利氏は建設会社関係者との面会は認めたが、金銭のやりとりについては「記憶が曖昧」と説明。「きちんと調べる」「逃げるつもりはない」と、歯切れの悪い答弁に終始。眉間にしわを寄せ、小声で答える姿に、TPP交渉で米政府から「タフネゴシエーター」(手ごわい交渉相手)と畏怖された姿は見られなかった。
「昨晩、大変衝撃的なニュースが飛び込んできた」と切り出したのは、民主党の安井美沙子議員。疑惑についての説明を求めると、甘利氏は「お騒がせをいたしております。しっかり調査をして説明責任をきちっと果たしていきたいと思う」と話した。
関係者が公設第1秘書に渡したとされる現金の一部が政治資金収支報告書に記載されていない、との指摘については「秘書がそういう行動を取っていたというのは正直、初めて聞いた」とし、「半信半疑で、これ嘘じゃないのかと思った」と心境を明かした。
安井氏が「罪に問われる事実は一切ないと天に誓って言えるか」と迫ると「一切ありません」と断言。辞職の可能性も「託された職務を全力で全うしていく」と否定した。
共産党の田村智子議員も「全くやっていないことが報道されたら驚くのが普通じゃないか」と質問すると、甘利氏は、関係者が甘利氏側とのやり取りを録音したと証言していることに触れ「秘密裏に録音をとって、文春によると数十時間ですね。それに、ちょっと衝撃、ショックを受けた」とぼやく場面もあった。
午後7時すぎからは同日開かれた経済財政諮問会議について説明する記者会見でも、記者から現金授受疑惑について質問を受けた。
甘利氏は「できるだけ早い時期に、週刊誌に載っている話と若干、記憶が違うなという点を整理したい」と説明した。第三者による調査をすでに始めているとしたが、調査結果の公表時期などについては明言しなかった。
スイス東部ダボスで開かれている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)への出席については「国会の了解がいただければ行ってくるつもりです」と話し、約20分の会見を終え、うつむきがちに会場を後にした。
■問題発端の土地 産廃、残ったまま(以下、略)