江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

祈とう師に頼る親、責める世間








『今どき、祈とう師などに頼る人がいるのか?』と思いました。

 




糖尿病男児殺害事件、両親「わらにもすがる思いだった」


TBS系(JNN 1127()1240分配信


 自称・祈とう師の男が当時7歳の男の子の糖尿病の治療を中断させ、死亡させたとして逮捕された事件です。両親が「わらにもすがる思いで頼んだが、間違いだった」と話していることがわかりました。

 車内で何かをつぶやく男。27日、送検された栃木県下野市自称・祈とう師、近藤弘治容疑者(60)です。今年4月、重度の糖尿病を患っている今井駿くん(当時7)に対し、インスリンの投与をさせずに死亡させたとして、殺人の疑いで逮捕されました。

 近藤容疑者は自らを「龍神」と名乗り、呪文を唱えながら駿くんの体を触るなどして、両親から治療費としてあわせて200万円以上を受け取っていたということです。

 また、これとは別に、駿くんの体調に変化があると、「龍神を信じないからだ」と言って、「登録料」として3万1000円を複数回請求していたということです。

 「近藤容疑者は自らをこのように龍神と名乗り、病気を治療することができるという名刺を知人や周囲の人に配っていたということです」(記者)

 その名刺、表には山をバックにたたずむ近藤容疑者。裏には「難問題解決」などの文字が。

 「『俺が言ってやると当たるので、そういう(祈とうの)仕事ができるんだ』と。『こういうふうにお祝いくれるんだよ』『ありがとうって感謝されているんだよ』というのは聞いたことがある」(近藤容疑者を知る人)

 その後の警察への取材で、両親が「息子は『どうして僕だけ注射を打たないといけないの』と嫌がっていたので、わらにもすがるような思いで頼んだ。今は龍神に頼んだのは間違いだったと後悔している」と話していることが新たにわかりました。

 警察は、近藤容疑者がほかにも「治療」と称する行為をして報酬を得ていたとみて、実態を調べる方針です。(2715:28


最終更新:1127()1929


 





多くの皆さんが、ワシと同じ思いをしたのではないでしょうか。今どき、祈とう師なんかを頼りにして、大事な子供の命を捨ててしまって・・・。なんという親なんだ。





苦しむ子供の姿を見るに見かねて、「わら」にすがってしまった。その気持ちは、わかるような気もします。しかし、病院での治療以上の「成果」を祈とう師に求めるという考え方には付いて行けませんね。





ところで、こうした怪しい祈とう師なるものが、大手を振って営業できるというのもなんだか理解できない。テレビのニュースでは、道路わきに大きな看板を立て、大々的に宣伝をしている。本当に、効果があったのでしょうか。だから、続けることが出来たのでしょうか。ワシも、現代の科学・医学だけが正しいとは言いません。民間療法にも、ワシらの知らない力があるかもしれませんしね。





しかし、自分が、あるいは、自分の子が現代医学での治療について拒否感を抱いたときに、祈とう師に走るという結論に至るかと言うと、そこまでは行きません。なにせ、その成果を確認できていませんからね。やはり、少なからず成果が確認できて、成果をあちこちで聞いたり検証できないと、不安で治療をお願いしようなどと考えません。




この犠牲となった子供の親は、どうして、一足飛びに祈とう師に行きついたのでしょうか。年齢的には、30歳台でしょうか。幼いころからの色んな情報が、怪しいものに対する拒否感を失わせていたのでしょうか。それと、ひょっとしたら「限界」を受け入れる力がなかったのかもしれませんね。治療と言いながらも子どもが嫌がる注射を毎日しなければならない現代医学の限界。そこを受け入れる力がなかったのかもしれませんね。




ところで、このニュースに接して、最初は親を責めるような気持になり、一時して、そうでもないか、と思いました。案外、良くあることなのかもしれません。治癒しない病気を抱えて宗教にすがるということもよく聞く話ですしね。





分野は違いますが、いつまでも成長し続けなければいけないという病気にとりつかれて、アベノミクスと言う呪文を唱える祈とう師をすっかり信じ込んでいる国民はたくさんいますからね。なんでも限界があるということを知ることは、とても大事だと思うのですが、いかがでしょうか。


 



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