今回の安保法制で、自衛隊が中東に派遣される場合の最大の想定ケースは、『イランがホルムズ海峡に機雷を敷設して船舶の航行が出来なくなった場合、その除去を自衛隊が行う』という話でしたけど・・・
国連安保理、イラン核合意を正式承認制裁解除への道開く
【AFP=時事】国連安全保障理事会(UN Security Council)は20日、イラン核計画をめぐって結ばれた歴史的合意を承認する決議を全会一致で採択した。これにより、同国経済をまひさせてきた制裁解除への道が開かれた。
国連安保理常任理事国(米英中仏露)にドイツを加えた6か国(いわゆるP5+1)とイランは、2年近くにわたって続けてきた極めて重要な交渉の総仕上げとなる18日間に及ぶ協議を経て14日、ようやく画期的な最終合意に達した。20日の決議採択は国連がこの合意を正式承認したことを意味する。
これによりイランが合意を守ることを前提に定められた段階的なプロセスが動き出し、2006年以降対イラン制裁を発動してきた7つの国連決議も解除される方向へ進むことになる。
この決議は国際原子力機関(International Atomic Energy Agency、IAEA)が「イランの核合意履行の確認と監視」を行うことになっている。
イランに履行が求められている合意内容には核分裂性物質生産用の遠心分離機数の制限などが含まれている。今回の決議はイランにIAEAへの「全面的な協力」を求めている。
■解除される制裁、残る制裁
安保理はIAEAから、イランの核計画が完全に平和的なものであるという報告を受け次第、先に出されている7つの対イラン制裁の国連決議は解除され、20日に新たに採択された決議の規定と差し替えられる。
解除される制裁には、イランの核活動に関連する物品やサービスの貿易禁止、イランの指定された政府関係者や企業の資産凍結などがある。
一方、通常兵器と弾道ミサイル技術の販売と輸出の禁止については、前者が5年間、後者が8年間継続されるという。
もしイランがこれらの合意を履行しなかった場合、安保理はこれら多数の制裁を再発動する手続きを進めることができる。【翻訳編集】 AFPBB News
アメリカとキューバが20日、54年ぶりに国交を回復した。キューバは、東西冷戦を背景にした対立からの歴史的な雪解けに沸いている。
ハバナで聞かれた市民の声は、まさに「歓迎一色」。
反米国家の市民は、関係改善を心待ちにしていた。
キューバでは、政府が半世紀以上にわたって「反米」を掲げてきた手前、「お祝いイベント」こそなかったが、市民は、星条旗の服を着て喜びを表した。
また家庭では、国営放送の特別番組を見て、祝う人もいた。
ハバナ市民は「ものすごく大きな前進でうれしい。キューバ人はみんな、この日を待っていた」と語った。
また、キューバとアメリカ双方で大使館が再開し、ワシントンの大使館では記念式典も開かれた。
今、キューバ市民が最も期待しているのは、これまで生活や経済に大きな打撃を与えてきたアメリカによる経済制裁の解除。
しかし、アメリカで経済制裁を解除する決定権は、国交再開を進めたオバマ大統領ではなく、議会にある。
多数派の野党・共和党には否定的な議員も多いことから、解除には困難も予想され、キューバ市民の20日の喜びが、「ぬか喜び」になる可能性もある。