安倍首相が20日の「みんなのニュース」に生出演。さまざまな疑問について直撃した。
(衆議院を通過した安全保障関連法案。最大のポイントは国民の理解が広がっていないという点だと思うが?)
よく、「戦争をしたいんですか?」と言われるんですね。
「戦争法案」ともいわれています。
これ全く逆でしてね。
むしろ、戦争を未然に防ぐための法制なんです。
言ってみれば、戸締まりをしっかりやりましょうねと。
町内みんなで協力して戸締まりをしていきましょうという法案であって、誰か特定の泥棒をやっつけようということではなく、しっかりと戸締まりをしていこうという法制を今、進めているということで、そのこともよく理解していただけるように、説明していきたいと思ってるんです。
(まだ理解は広がっていないという認識?)
いわば、ある種のイメージを張りつけられてしまったなと。
ずいぶん、それから誤解もあって、今、最初に申し上げたように、戦争法案とか徴兵制とか、これ、全部間違ってます。
間違っているということを、次の参議院の審議を通じて、わかりやすく説明していきたい。
ただ、国会の議論はどうしても、法律論・憲法論に偏りがちですので、なかなか一般の皆さんにはわかりにくい議論に、残念ながら、なってしまっているのかなと思いますので、そういう意味で、きょう番組にも出させていただいて、できるかぎり、わかりやすく説明させていただきたいと思います。
(視聴者からは、「アメリカから言われたから?」、「メリット、デメリットをはっきり知りたい」、「なんでそんなに急ぐんですか?」など、さまざまな疑問の声が上がっているが?)
なんで、そんなに急ぐのと、こう言われるんですね。
それは、先ほども申し上げましたように、戸締まりをしっかりしていこうということなんです。
かつては、雨戸だけ閉めておけばよかったんです。
雨戸だけ閉めておけば、泥棒を防いで、自分の財産を家に置いておいても守ることができたんですね。
でも、今はどうでしょう。
例えば、振り込め詐欺だとか、電話がかかってきますね。
それへの対応もありますし、口座が電子的にとられてしまうという事態にもなっています。
そういう事態に、やっぱり備えていなければいけない。
たまたま今、何も起こっていないかもしれませんけど、備えていなければ、そういう事態が起こるかもしれない。
まさに、そうした戸締まり。
国民の命や自由や幸福を守るためには、今からしっかりと備えをしておくことによって、何か、よこしまな考えを持っている人は、日本を侵略するのをやめておこうということになっていくんですね。
つまり未然に防ぐための法律は、もうずいぶん、安全保障環境厳しくなっていますから、わたしは、政治家の責任というのは、国民の命や、幸せな平和な暮らしを守ることですから、その責任を果たさなければならないと思っております。