江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

火を使う

「火を使う」ことと「道具を使う」こと、そして、「言葉を使う」ことが人間と他の動物を区分する目安と言われてきました。







しかし、最近では「道具を使う」「言葉を使う」ことは他の動物でも見られる能力と認識されるようになりました。









そうなると、「火を使う」ことのみが人間を他の動物と区分する目安だということになります。








もちろん、だからと言って人間が他の動物より優っていると言う事ではありませんよ。















ところで、昔、タバコを吸っているチンパンジーをテレビで見たことがありますが、あれって、自分で火をつけたのでしょうか。





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ジッポーのライターで、「シャッ」ってタバコに火をつけたのでしょうか。「そんなことあるもんか。」って否定も出来ませんよね。







進化の過程で身につけた能力ではなく、人間が「芸」として教えこめば十分に実行できることです。







では、他には「火を使う」生き物はいないのでしょうか。








実は、いるみたいです。
















まずは、オーストラリアの「ユーカリ」と「バンクシア」という植物が、「芸」ではなく進化の成果として火を使っているのです。






ユーカリ

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=バンクシア=

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オーストラリアでは気候がとても乾燥しており、山火事が頻繁に起こるが、ユーカリの種は、山火事を経験した後の降雨により発芽すると言われている。

一方、バンクシアは果実は種子が熟したときに裂開するものもあるが、多くの種では山火事によって刺激を受けたときにのみ裂ける。

「Wikipedia」より









昆虫では、ナガヒラタムシという甲虫が火を使っているそうです。



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ナガヒラタムシの成虫は、山火事で大量に放射される赤外線に反応する特別な感覚器官を持ち、山火事の起きた場所に飛んでいって、火事で焼けた樹皮の下に産卵する。

ナガヒラタムシの幼虫は孵化したあとに樹液に流される心配もなく、自由に木の栄養分を餌にすることができる。

「東北大学大学院環境科学研究科 ネイチャーテクノロジーデータベース」より















ここまで読んで、皆さん、違和感を抱いているでしょうね。









「それって、利用しているだけで、使うって言えないのでは?」って、ね。







そうですね。








これは、「使う」ではなく「利用する」ですね。








でも、人間もまずは「利用する」から始まったのです。(おそらく・・・)








やがて、火を消す事を覚え、火を保存する事を覚え、火を起こす事を覚えた。








火を起こした人間が、火を利用し、火を保存し、火を消す。









ここまで来て、やっと「使う」ということになるのです。























ところで、「原子力の火」は、どうでしょうか。




(誰ですか。『オチは、そこかい!』って、眉間にシワを寄せているのは。。。。)








人間は、「原子力の火」を「使えて」いるのでしょうか?








起こし、利用し、保存し、再利用する。









そして、最終的には、どこかに埋める。











つまり、「消せない」のです。









使った人間が、消せないのが「原子力の火」なのです。



















原子力の火」は、二十世紀の科学文化の象徴でしょう。







つまり、現代の人間は「科学」を利用できているようで、利用できていない残念なレベルといえます。







ちなみに、昔の人は、「禁忌」という言葉を大事にしていました。









簡単に言うと、「手に負えないものには、手を出すな。」ということです。(そこの旦那、火遊びは気をつけなさいよ!^^;)









実にシンプルな理屈ですが、これすら忘れている現代の人間は、文化的には退化しているのではないでしょうか。












困ったもんだよ。










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