事業仕分け作業が終わりました。
派手なやり取りで注目を浴びた「事業仕分け作業」ですが、もう、作業終了です。
1.7兆円の効果とか。
でも、この後の作業でどのようになるものやら。
仕分け作業の中で、切り分けられた各分野の皆さんが、黙っているわけないでしょうしね。
敗者復活戦?
ぜひ、そのやり取りもオープンにお願いします。
それにしても、野依さんの攻撃は激しかったですね。
「歴史の法廷に立てるか」野依さん仕分け批判 11月25日14時39分配信 読売新聞 政府の行政刷新会議による「事業仕分け」で、次世代スーパーコンピューター(スパコン)の開発が「事実上の凍結」となるなど科学技術への厳しい判定が相次ぐ中、ノーベル賞受賞者の一人で理化学研究所理事長の野依良治さん(71)が25日午前、自民党本部での会合で判定の再考を訴えた。ほかの同賞受賞者らも同日夜、野依さんと緊急声明を発表する。若手の研究者グループもこの日、仕分けの現場を見学に訪れ、「このままでは日本の将来は危うい」と強調した。 2001年にノーベル化学賞を受賞した野依さんがトップを務める理化学研究所はスパコンの開発主体。民主党の国会議員や民間人の「仕分け人」は今月13日、スパコン開発のための補助金267億5900万円が「効果が国民に見えない」などとして、「限りなく予算計上見送りに近い削減」と判定した。 これについて、25日朝、自民党文部科学部会などの合同会議に講師として招かれた野依さんは「先進各国がオリンピックと同じように国の威信をかけてスパコンの開発にしのぎを削っている。いったん凍結すれば瞬く間に他国に追い抜かれる」と説明した上で、「凍結を主張する方々は、将来、歴史という法廷に立つ覚悟ができているのか」と痛烈な批判を展開した。 <後略>
スーパーコンピュータがどのようなもので、どのように利用されているのかわかりませんが、カットされた皆さんは、みんな同じ気持ちでしょうね。
= この事業を遂行しないと、○○の分野は確実に後退してしまう。 =
こうした言い分に、どこまでキチンとカットする理由を説明できるのか。
ある程度、説明できたからカット出来たと考えるのは早計でしょうか。
今後、巻き返しが始まるのでしょうが、喧々諤々の議論を楽しみにしています。
<スパコン>長崎大の浜田助教、3800万円で日本一の速度達成 安くても作れ、事業仕分けにも一石? 11月27日10時50分配信 毎日新聞 東京・秋葉原でも売っている安価な材料を使ってスーパーコンピューター(スパコン)を製作、演算速度日本一を達成した長崎大学の浜田剛(つよし)助教(35)らが、米国電気電子学会の「ゴードン・ベル賞」を受賞した。 政府の「事業仕分け」で次世代スパコンの事実上凍結方針が物議を醸しているが、受賞は安い予算でもスパコンを作れることを示した形で、議論に一石を投じそうだ。 同賞は、コンピューターについて世界で最も優れた性能を記録した研究者に与えられ「スパコンのノーベル賞」とも呼ばれる。 浜田助教は、横田理央・英ブリストル大研究員、似鳥(にたどり)啓吾・理化学研究所特別研究員との共同研究で受賞。日本の研究機関の受賞は06年の理化学研究所以来3年ぶりという快挙だ。 浜田助教らは「スパコンは高額をかけて構築するのが主流。全く逆の発想で挑戦しよう」と、ゲーム機などに使われ、秋葉原の電気街でも売られている、コンピューターグラフィックス向け中央演算処理装置(GPU)を組み合わせたスパコン製作に挑戦した。 「何度もあきらめかけた」というが、3年かけてGPU380基を並列に作動させることに成功。メーカーからの購入分だけでは足りず、実際に秋葉原でGPUを調達した。 開発費は約3800万円。一般的には10億~100億円ほどかかるというから、破格の安さだ。そしてこのスパコンで、毎秒158兆回の計算ができる「演算速度日本一」を達成した。 26日の記者会見で事業仕分けについて問われた浜田助教は「計算機資源は科学技術の生命線。スパコンをたくさん持っているかどうかは国力にもつながる」と指摘。 一方「高額をかける現在のやり方がいいとは言えない。このスパコンなら、同じ金額で10~100倍の計算機資源を得られる」と胸を張った。【錦織祐一】
「物が多いことが幸せ」
「経済的に裕福なことが幸せ」
などと言うかつての幸福感が、すっかり色あせてしまった現在、科学は「その費用」に応じた「国民貢献」をしているのだろうか。
科学がもたらす豊かさは、どこへ配分されているのでしょうか。
だからと言って、「2番が良い」とは言いませんが。。。^^;