江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

平戸沖の第11大栄丸を引き揚げてください

飲み会もなく、穏やかな一日でした


今日は、飲み会もなく、しかも天気も良く素晴らしい一日でした。

夜の会議も8時には終わり、先ほどご帰宅したシカリさん、少し遅い夕食とお風呂を済まして、やっと、ゆっくりしています。

イメージ 1



https://local.blogmura.com/ritou/img/ritou88_31.gif ←応援クリックよろしくね~♪♪
にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 離島情報へ
五島情報発信のため「にほんブログ村」に登録しています。応援よろしくね!



第11大栄丸を引き揚げてください


ずっと、気になり成り行きを見てきた事件です。

長崎県外の人には、もう、記憶に無いかもしれませんが、4月14日に長崎県平戸市沖で第11大栄丸が沈没しました。

乗組員22名中12人が行方不明です。

4月15日には、近藤農林水産副大臣が「引き揚げる」と発言し、皆さんに勇気を与えてくれました。

その後、色々調査をしていたようですが、5月1日に会社は船内捜索と引き揚げの断念を表明したのです。

会社は、家族の皆さんには「引き揚げのための調査」と言いながら、実は、そのような調査依頼はしていなかったとか。

近藤副大臣も発言を翻し、その後、国はもとより県からもメッセージが発信されない。

どういうことなんでしょうか?

国民・県民を守ってくれないのでしょうか?

もう、絶命していると想定しているからでしょうか?

しかし、沈没して数日以内なら生存の可能性もあったのではないでしょうか。



行方不明者が、船内に止まっていると仮定すると、船内には幾分かの間は空気もあったに違いない。

そうなると生存の可能性を否定することは出来ない。

引き揚げることに、技術的問題から否定的な向きも有るでしょう。

でも、日本にはその技術はあり、引き揚げの経験はあるのです。

次の文書は、当時の経過をまとめた海上保安庁の文書の一部です。

平成15年3月14日
海 上 保 安 庁


九州南西海域における工作船事件の全容について


 海上保安庁では、去る平成13年12月22日に、防衛庁からの「不審船舶」の情報を受けて発動した巡視船、航空機が東シナ海において発見した国籍不明の漁船型船舶「長漁3705」の乗組員によって行われた、漁業法違反(立入検査忌避)に端を発する海上保安官に対する銃撃事件(九州南西海域における工作船事件)の解明のため、第十管区海上保安本部及び鹿児島海上保安部に捜査本部を設置し、以下のとおり、鋭意捜査を進めてきたところである。

○ 平成14年2月25日~3月1日: 船体沈没位置特定のためのROV調査
 測量船「海洋」搭載のサイドスキャンソナーを用いた沈没位置の調査及び巡視船「いず」搭載の自航式水中カメラ(ROV)を用いた船体状況の調査を実施し、船体の外観、「長漁3705」との船名表記等を確認。

○ 平成14年5月1日~5月8日: 有人潜水調査
 大気圧潜水士及び有人潜水艇による船体外観調査を実施し、船体の引揚げが可能か否かを判断するために必要な情報を入手。これに併せて、複数の証拠物を回収。

○ 平成14年6月25日~9月14日: 船体等引揚げ作業
 6月21日の船体引揚げに関する政府方針決定を受けて、船体の引揚げ作業を実施、9月11日には作業台船(第六十吉田号)上に設けられたプール内への回収が完了。
 また、船体の引揚げ作業に併せて、船体周辺の海底で発見された武器類その他の証拠物を回収(9月14日まで実施し、同日すべての作業船等は現場離脱。)。

○ 平成14年9月15日~10月6日: 船体の安全確認作業
  9月14日に作業台船を鹿児島港外へ回航後、9月15日より作業台船上のプール内で、引き揚げた船体の安全確認作業を実施。この過程で、船内において小舟や水中スクーターの存在を確認したほか、複数の証拠物を回収。10月6日には鹿児島港内の岸壁に陸揚げした。

○ ~平成15年3月14日: 押収証拠物の整理・分析・鑑定嘱託等
   上記の捜査過程で押収した合計1,032点にのぼる証拠物の整理・分析・鑑定嘱託を行うとともに、所要の捜査を実施。

 本捜査の過程では、相次ぐ台風の襲来等厳しい自然条件の中での水深90メートルを超える海底からの船体の引揚げ、泥類や腐敗物が堆積した船内における武器類や自爆装置の安全化、長期にわたり海水に浸かった多数の証拠物に係る捜査等、数多くの困難に直面したが、警察、防衛庁等の政府関係機関のほか、民間サルベージ会社や各証拠物のメーカー等、様々な関係者の協力を得ながら、組織の全力を傾注して事件の全容解明に努めてきた。

平戸沖の沈没現場は、水深80メートル位と言われています。

「技術的に不可能」と言うのは、無理があると思います。



一方、経済的理由も考えられますが、現在、アフリカ・ソマリア沖には海上自衛隊が派遣されています。

理由は、海賊の襲撃から民間人を守るため。

滞在費用は、相当な額に上るでしょう。



普通、民間の事業展開は自ら安全を確保して行うべきでしょうが、そこはさておき、それでも多額の費用(税金の投入)を覚悟して自衛隊を派遣しています。


ところが、目の前に、すぐそこにいるとわかっている国民を救おうとはしない。

一体、どういうことでしょうか?



会社は、県に協力を要請し、県から国に働きかけてもらうと言う。

副大臣も現場に来て、県知事も現場に来ているのに、「お願い」をしないと何もしないのですか?

一人の人間として、静かにこの事件を考えたとき、「この国、この県の存在意義は、何だろう?」と、悲しい思いに沈んでしまいます。

皆さんは、どのように、お考えでしょうか。