外は春なのに、心の中は冬、って時もあるよね。
そんな時、さまざまな物に疑問を抱き、全てを投げ出したくなる。
でも、今日の詩は、一見そのように読めるかもしれませんが、決して投げやりな気分で書いたものではありません。
むしろ、皮肉をこめて、堕落した現状と戦うことを呼びかけた詩です。
言葉の死 求めであり 答えであり 告白であり 独白であり 懺悔であり 教えであり 詩であり 歌であり 届かぬ声を紙にしたためた手紙であり 限られたものを分かち合う契約であり 何かを研究する論文であり 何かを証明する証書であり 何かを教導する教えの文書であり すべからく統制する法であり 世の公正を問う報道であり 話し合う術の無い国にとっては宣戦布告であり 言葉の連なりは 何物かになることを求められ しかし、影も無い言葉の連なりは ただ 吐く人の在ることを 不器用に証明する 皮肉にも 何物にもなれない言葉の連なりは 影をもてない 自らの不器用を 嘲る 何物にもなれなかった言葉の連なりは 軽い嘲りの中 何を道連れに 死ぬのが ふさわしいのか 何を道連れに 死ぬのか