嫁ぎ行く
桃の花が咲くと思い出します。
もう8年になるのかな?(しっかりしてよね~ ^^;)
この時期に、娘が嫁ぎました。
その時に、どうしても自分で気持ちを整理しないといけないと言う思いで、詩を書きました。
読んでください。
嫁ぎ行く 可愛い子でいて しっかりした小学生でいて 利口な中学生・高校生でいて とっても良い大学でなくても 就職に有利な大学にはいり 卒業したら 少しでも良い仕事を見つけ やがて 経済的にも、社会的にも 落ち着いた人と出会い 結婚し 孫の三人も 見せてくれれば そんな あれや、これやの 想いを押し付け 「子想い」を装い 今、振り返れば 君に、心静かな時が あったのか 私の声援(ムチ)は、君の心に無頓着で だが、幸いにも君は 私の想いを ふいに払い 嫁ぎ行く 与えることが出来なかった 愛を 君は、自ら勝ち取り 静かに 微笑を残し 嫁ぎ行く そんな君に、私は 一言も 一言の祝福の言葉も 手渡すことが出来ず 式場の隅で 「父親」を装う私に 君の微笑みは ありがたくもあり すまなくもあり スポットライトの中を歩く 君達の後ろ姿を 見詰めることも出来ず ふと、閉じた瞼(まぶた)には なぜか今朝見た 君の生家の桃の花が映され 装い続ける私は 笑顔に泪するという 実にありきたりの オヤジの時の 重みを噛みしめる