散華
【この足跡の犯人は、逮捕されました。誰?】
この数日、動く顔文字の乱用で、顰蹙を買っております。ダハハハハ・・・
ところで、立春ですね。
いや~~、正月から、一瞬でしたね。 ^^;
今日は、な~~んか暗い感じの詩です。
読んでくださいね。
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散 華 借家の前の 小さな川の向かいに ひと固まりの墓地がある 百基ほどの墓地の上には 束ねたような小さな竹林があり その小さな竹林は 四季を通して 空を掃くように揺らいでいる 今、如月の夜は深く 夜明けの気配は冷たく重い 小さな竹林も ただ、消えゆく星達を 見送るように立ち せせらぎだけが辺りを満たし 夜明けの気配とともに 目覚めたばかりの私をくるむ 何時頃からか せせらぎを縫うように 人の声が流れ来る そんな朝が続き 流れ来る声を辿ると その先には 墓石の前に小さく丸まった 人影が二つ 二人は向き合うこともなく それぞれに墓石に語りかけ まるで、散華のように かつては繋がっていたであろう 墓石の主に 二人は ゆっくり語りかけ それぞれが撒いた言葉を拾い上げ 拾い上げた言葉を拭っては 再び、語りかけ 拭われ続ける言葉達は 無私の輝きに満ち 向き合うこともない 二人の口元から 墓石まで ゆるやかな曲線を描き出し 何を失い 何を断ち切られたのか 私には 知る由もなく 二人の不器用な散華と せせらぎと 如月の夜明けの気配は 日々の虚しい会話に疲れた 私の心を ひたひたに満たしてくれる