江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

商人八訓 =世界恐慌など、吹っ飛ばせ!=

まず、お詫びいたします。

 昨日、「配特ゼロ」という詩をアップしましたが、その後、ずっと何か心に引っかかるものがありました。
 なんだろう?
 そこで、再度、これまでアップした詩をチェックしました。
 すると、なんと一昨年11月17日に、この詩をアップしていたのです。事前に、タイトルを確認し、ダブらないように気をつけてはいたのですが、その時の記事のタイトルは「妻の存在は・・・」と言うもので、その中でこの詩を掲載していたのです。

 いくらネタ切れとは言え、決して許されない行為です。
 折角、お出でいただいたお客さんに、出がらしのお茶を出したようなものです。
 本当に申し訳ありませんでした。

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迷ったときには、初心に帰る。で、商人八訓など、どうぞ。

【引用文献】
越川禮子著
商人道「江戸しぐさ」の知恵袋
講談社α新書

=商人八訓と「江戸しぐさ」の踏み絵=
 参考までに、画家で蘭学者渡辺崋山(1793~1841年)が残した『商人八訓』を記しておこう。

 一、まず朝は召し使いよりも早く起きよ
 一、十両の客より百文の客を大切にせよ
 一、買い手が気に入らず返しにきたならば、売るときよりもていねいにせよ
 一、繁盛するに従ってますます倹約をせよ
 一、小遣いは一文より記せ
 一、開店のときを忘れるな
 一、同商売が近所にできたのなら懇意を厚くし、互いにつとめよ
 一、出店を開いたら三年は食料を送れ

 この精神は、今日の商人(営業マン)教育にも、十分に生かせるだろう。いや、経営者(VIP)こそが、謙虚に受けとめなくてはならないかもしれない。
 もうひとつ。江戸の商人が「江戸しぐさ」の最初の目安としていわれてきた五項目を紹介しておこう。これは「江戸しぐさ」ができるための踏み絵とも考えられていた。

 一、初物を愛で、ご祝儀相場をつける
 一、(調子に)乗りすぎても声援する
 一、新人、新顔を歓迎する
 一、新しいものに好奇の眼を向け、真っ先に取り組む
 一、物事を陽に解釈する

 江戸っ子が自主的で、実にバランス感覚のある生き生きとした生活者であることが読み取れるではないか。
 今回、なぜ、これをアップしたのか。
 商人八訓よりも、下の五項目を読んでいただきたかったからです。

 マスコミでは、大企業の営業収支が大幅な赤字転落だとか、各国の経済成長率が大幅に落ち込む見込みとか、暗い指標が次から次に発表されています。

 まあ、確かにその様な一面もあるでしょう。
 厳しい状況もあるでしょう。

 でも、よ~く考えてみてください。
 世界の経済や日本の経済が破綻して、バザール経済や闇市経済に戻ったわけではないのですよ。

 アメリカで、2・3年で買い替えられていた車が、10年とかの長い周期での買い替えに変わった。あるいは、買い換えるにしても新車ではなく中古車になるとか、消費のリズムが変わっただけ。
 その余波で、アメリカを中心とする消費国でのリズム低下が、日本や中国などでの生産を押さえ、そこの労働者の収入が減り、その労働者達がローンで買っていた車が、中古車しか買えなくなるとか、消費リズムの変更が主な現象ではないでしょうか。

 ちょっと面倒で深刻な現象は、世界レベルの信用の収縮。まがい物さえ流通させていた金融商品社会が、相互不信から機能しなくなっている。こうした現象は、世界レベルの資本の流通を慎重にさせ、バベルの塔のような建物に投資する事を慎重にさせている。

 今、顕著になっているのは、この「二つの現象」です。

 経済は生きているのです。
 消費リズムの見極めと、金融流通の規制のあり方をクリアできれば、なんでもないこと。このなんでもないことが、それぞれの欲が絡めばなかなか出来ない。その解決の糸口を示すのは、残念ながらオバマではなく、ヨーロッパのエコノミストだろうと思う。2番煎じのニューディールを云々するようでは、現在の経済が直面している現象を理解していないと言えると思います。(すみません。素人が、こんなこと言って。)

 人間が20世紀を、ボーっと生きてきたのか。20世紀の過ちを見据えて、21世紀以降の子ども達の生きる土台を作れるのか。

 その鋭い問いかけが突きつけられている。
 そうした今だからこそ、江戸商人の知恵を再確認しましょうね。

 下がる道路は、いつかは上がる。下がる道路があれば、上がる道路もある。何を見極めるか。そして、何より重要なのは、『自分は、何をしたいのか。』をしっかり自覚することです。

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五島市福江島の直線道路:約2km】