江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

妻の存在は・・・

最近の税制改革論議で、配偶者控除を無くす論議が出ている。



数年前まで、配偶者特別控除というのがあったが、

たしか、平成15年度の税制改革でなくなった。



この時には、法人税では、研究開発減税、IT促進税制導入が、

さらに、証券の税制改革も行われた。


いわゆる金持ちを優遇する税制改革だった。


そして、今回も「妻」が対象となっている。

家にいる「妻」は、評価されない。

私の妻は、結婚前から体が弱かった。

だから、まともに仕事も出来ない。そんな、妻の日本での評価が

また、下がろうとしている。

次の詩は、配偶者特別控除が無くなった時に書いたものです。


      配特ゼロ


今日、とっても厭な書類を書いた

【給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書】

いつから、このような様式になったのか

【配偶者の合計所得金額(見積額)を次の表により計算してください】



専業主婦として

子を育て、娘を嫁がせ

孫の世話をする妻

呑んだくれ親父の世話におわれ

ゆっくり鏡の前に座る暇もなく

顔には、今さらパックを続けても延ばしようもない皺を刻み

涙も、かつてのスモモのような肌を自由に流れることも出来ず

皺を伝うだけ



そんな妻に収入を得る方策もなく

【配偶者の合計所得金額(①~⑦の合計額)0円】

わざわざ計算するまでもなく

私の妻に労働所得はなく

さらには不労所得をもたらす資産もなく

ザクザクと財貨を与える親もない



【配偶者特別控除額の早見表】

数段にわかれた配偶者の所得ランク

ランクに応じた控除額

実に丁寧な早見表

しかし、私の妻の場合

意味がない



【配偶者特別控除額 0万円】

なんと厭な計算をさせるのか

所得のない私の妻など考慮の対象としない

この国の成り立ち
    
「配特ゼロ」と呼ばれる存在



私は

そのことを妻に伝えることも出来ず

いつもより、少し多く焼酎をあおり



妻は、というと

そんな私の思いを知る由も無く

冷え込んできた夜気の中

うぅ、うぅ、と絞り上げるような声を出し

かけ布団を抱きしめるように眠っている



余程、辛い夢を見ているのか

余程、辛い思いが体中に沁みているのか