江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

信じらんない、信じらんない、裁判所の感覚。

 

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日は、曇り空でスタートしそうです。

 

 

 

 

 

統一教会による被害者のための救済法案作りが山場を迎えているようですね。

 

 

政府としては、来週1日にも閣議決定したいようですが、まだまだ問題が多いようで、与野党による協議は白熱することでしょう。

 

 

なんとか、利用できる法律に仕上げていただきたい。

 

 

今日は、統一教会の問題ではなく、裁判所の問題です。

 

 

つい先日のことですが、神戸連続児童殺傷事件の全記録が裁判所で廃棄されていたとのニュースが流れました。

 

 

え?

 

 

あれほどの大事件の記録を廃棄した?

 

 

とても、とても、信じられない事態でした。

 

 

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出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

 

神戸連続児童殺傷事件(こうべれんぞくじどうさっしょうじけん)とは、1997年(平成9年)2月 - 5月にかけて兵庫県神戸市須磨区で発生した連続殺傷事件(少年犯罪)。男子中学生(事件当時14歳:神戸市立友が丘中学校3年生)が相次いで小学生5人を殺傷した。犯人の少年が酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)と名乗っていたことから、「酒鬼薔薇事件」「酒鬼薔薇聖斗事件」とも呼ばれる。

本項では事件を起こした少年の仮名を、後述するのちに本人が出版した著書などの名義である「少年A」をもとにして表記する。

 

概要

1997年の2月から5月にかけ、5人の小学生が被害を受け、2人が死亡し、2人が重軽傷を負った。犯人は事件当時、神戸市立友が丘中学校に在学していた中学3年生の少年A(当時14歳)で、殺人・殺人未遂などの容疑で神戸家裁へ送致され[7]、同家裁(井垣康弘裁判官)の決定により関東医療少年院へ長期収容されたが[8]、関東地方更生保護委員会から「約6年半の矯正教育により、事件の要因となった性的サディズムなどは改善され、再犯のおそれはなくなった」と判断されたため、逮捕から約6年9か月後の2004年(平成16年)3月10日に仮退院を認められ、社会復帰した[9]。事件現場は以下のように、須磨ニュータウン神戸市営地下鉄西神・山手線名谷駅の南方)に集中していた。

  1. 第一事件 - 1997年2月10日16時35分ごろ、須磨区中落合一丁目1番の「落合第3団地」402号棟南側路上で、市立南落合小学校6年生の女児2人(いずれも当時12歳)の後頭部をそれぞれ金槌で殴り、うち1人に全治1週間の怪我を負わせた(傷害罪・暴行罪)。
  2. 第二事件 - 1997年3月16日12時25分ごろ、須磨区竜が台二丁目1番の神戸市住宅供給公社35号棟西側路上で、市立竜が台小学校4年生女児(当時10歳)の後頭部をハンマー (1.5 kg) で殴り、1週間後(3月23日)に脳損傷で死亡させた(第二-1事件:殺人罪)。またその10分後(12時35分ごろ)、須磨区竜が台五丁目20番の竜が丘公園北側路上で、同校3年生女児(当時9歳)の腹部をくり小刀(刃体の長さ約13 cm)で刺し、全治2週間の怪我を負わせた(第二-2事件:殺人未遂罪)[11]
  3. 第三事件 - 5月24日昼過ぎごろ、市立多井畑小学校付近の路上で、同校6年生男児(当時11歳)と偶然出会い、須磨区友が丘9丁目22番地の「タンク山」山頂にあったケーブルテレビ中継アンテナ基地付近まで誘い出した上で、14時ごろに自分の履いていた運動靴の紐で絞殺。翌25日13 - 15時ごろに基地内で遺体を頭部と胴体部とに切断、胴体部分を基地局舎の床下に、頭部は27日未明に友が丘中正門前にそれぞれ遺棄した(殺人罪、死体損壊・遺棄罪)。

通り魔的犯行や遺体の損壊が伴った点、特に被害者の頭部が「声明文」とともに中学校の正門前に置かれた点、地元新聞社に「挑戦状」が郵送された点など、強い暴力性が伴なう特異な事件であった。また、犯人がいわゆる「普通の中学生」であった点も社会に衝撃を与え、少年法改正(2000年)のきっかけとなった。

兵庫県警察は聞き込み捜査の結果、少年Aが動物虐待行為をたびたび行っていたという情報や、被害者男児と顔見知りである点などから、比較的早期から彼に対する嫌疑を深めていたが、対象が中学生であるため、捜査は極めて慎重に進められた。

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森友加計事件などで行政文書が無くなったり、書き換えられていたりと言う、行政の『記録意識』の欠如が問題と言われましたが、まさか、裁判所までそんな感覚だったとは、信じられません。

 

 

 

 

このことについて、事件で殺害された小学6年の土師(はせ)淳さんの父守さんら犯罪被害当事者や支援団体などは、廃棄について「事件の検証が永久に不可能となった責任は重大。真相を知りたいと願う遺族の心情を全く無視した2次被害だ」と指摘しています。

 

 

重大事件の記録を残すことは、司法関係だけでなく、法制度研究や遺族の支援、精神医療研究など幅広い分野に有意なことと思いますが、『廃棄した』と言う事実に、ただ、ただ、呆然とするばかりです。

 

 

そんな折、もっと、もっと、重大な事件の裁判記録が残されていないことが判明しました。

 

 

その事件とは、オウム真理教事件

 

 

この事実を発見したのは、学生でした。(実際は、再発見ですが)

 

 

「学生傍聴人」と名乗る大学2年生の方が22日にツイートして話題になったそうです。

 

 

この方、小学生の時に父親と見たオウム真理教のドキュメンタリー番組をきっかけに、裁判に興味を持ち法学部に進んだというお方。

 

 

重要少年事件の記録が廃棄されていたことを知り心配したこの学生さんは、問い合わせをしたそうです。

 

 

「11月17日に、当時の担当部署だった東京地裁民事8部に電話しました。『特別保存されているか調査する』と言われ、この日は電話を切ったのですが、内心で『特別保存しているのだろう』と期待していました」

 

「しかし、今週の22日に『全記録を既に廃棄した』と回答され、はじめは驚きの余り、言葉が出ずにただ頭が真っ白でした。一度は電話を切りましたが、やはり信じられなくて、再度電話で確認したほどです。回答は同じで、廃棄日は答えられないとのことでした」

 

 

この大学生にとっても、オウム真理教の裁判記録は、人生に関わる大事なものだった。しかし、彼の淡い期待もむなしく、裁判所は廃棄していた。

 

 

 

 

実は、このことは2019年に朝日新聞などの報道で民事訴訟記録廃棄が問題になった際、憲法判例百選に掲載された民事の事例で廃棄された118件のリストに入っていたそうだが、注目を浴びなかったそうです。

 

 

ちなみに、廃棄したのは2006年3月8日だそうです。

 

 

普通、大事な書類は永久保存にするはずでしょうが、それをしていない。

 

 

裁判所の人にとって、オウム真理教事件も神戸連続児童殺傷事件も重大な事例と言う認識はないのでしょうか。

 

 

その前に、あらゆる行政文書は基本的に保存するべきだとシカリさん思います。

 

 

外国の事例では、住民記録など数十年どころか百年以上も昔の記録も残っていて、様々な学術調査の資料として使われている。

 

 

にもかかわらず、日本では重大な記録すら数年で廃棄してしまっている。

 

 

例えば、民事の裁判記録(証拠書類や証言類などの事件記録)は5年を経過すると廃棄され、その例外として「特別保存」とされると国立公文書館へ移され、誰でも閲覧できるようになっている。

 

 

書類をため込んでスペースに困るというのであれば、昔なら画像化して、現在ではデジタル化して保存出来るはずです。

 

 

でも、何も対処せずに廃棄している。

 

 

誰かの命令で行ったのでしょうか。

 

 

一般の職員が判断するには大きすぎるような気もします。

 

 

統一教会問題が深化し、追及の仕方が問われる現在、オウム真理教に関わる裁判記録は、とても大事な資料だと思うのだが、残念。

 

 

その資料が処分されていたということは、研究者や弁護団にとっては、途轍もない損失でしょう。(文化庁の宗務課には、経過の資料は残っているかもしれませんが)

 

 

何度も言いますが、重要な行政文書・裁判記録などを平然と処分できる感覚が理解出来ない。

 

 

ぜひ、処分の経過を明らかにしていただきたい。

 

 

ただ単に、『年数が経過したから処分した』ではないような気がしてならない。

 

 

それにしても、この日本、上から下まで『過去に学ぶ』と言う姿勢はないのだろうか。

 

 

<追加>

昨日、大阪地裁は森友学園をめぐる公文書改ざん問題で自殺した赤木さんの奥さんが、当時の財務省理財局長に賠償を求めた裁判で、公務員の個人責任を認めず妻の訴えを退ける判決を下しました。しかし、公務員個人の責任が問えないのは、合法・正当な職務を遂行していた場合であって、公文書改ざんなどの違法な指示を出した行為は、あきらかに常識に外れた不当な職務遂行であり、そんなことまで国の責任などと言われては、国民としてはたまったものではない。今回の大阪地裁の判決に、断固、抗議します。

 

 

 

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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