江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

フランス大統領選に見える世界のプーチン化

 

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日は、曇り空でスタートです。

 

 

 

 

24日、即日開票されたフランス大統領選の決選投票は、現職のマクロン大統領が極右「国民連合」のルペン候補を破り、再選を決めましたね。

 

 

その得票率は、マクロン氏は59%で、ルペン氏は41%だったそうです。

 

 

世界中の多くの人々が「極右」と警戒する勢力が、41%も獲得したのです!

 

 

前回(2017年)はマクロン氏が66%を得票して、ルペン氏は34%だったそうですから、この5年間でルペンは7%も支持を伸ばしたことになる。

 

 

もちろん、候補者それぞれの問題もあるでしょうし、マクロン氏の政策的問題もあったのでしょう。

 

 

それにしても、ロシアのプーチン路線に好意を示すルペン氏が、マクロン氏にここまで迫ったことや、自他ともに極右を名乗る人々が勢力を伸ばし続けていることは、注目し注意しなければならないと思います。

 

 

こうした、むき出しの「暴力肯定」「圧政回帰」「ウソ垂れ流し」勢力が勢いを増しているのは、アメリカのトランプ旋風の影響も少しはあるでしょうね。

 

 

昨日の記事に書いたウクライナ政府の動画に書かれていたというファシズムとナチズムは1945年に敗北した」と言う言葉が空しく感じる。

 

 

と同時に、こうした勘違いは誰にも起こり得ることで、注意が必要だ。

 

 

「勘違い」って、なに?

 

 

ウクライナ政府の動画の言葉「ファシズムとナチズムは1945年に敗北した」の先にある意味は、「だから、もう復活できない」などの意味を含んでいるだろう。

 

 

でも、現実は、そうではない。

 

 

ファシズムにしても、ナチズムにしても、その土壌さえあれば、いつでも復活するのですから。

 

 

 

 

政治に関する考え方は、人の数だけあるでしょうけど、その特定の思想が力を得るか、失うかは、それを受け入れる、あるいは、待っている土壌があるかどうか。

 

 

ファシズムやナチズムに関して言えば、資本主義社会がある限り、それらに頼ろうとする人々は出て来るし、その土壌は広がり続けるでしょうね。

 

 

搾取があり、分断がある限り・・・・。

 

 

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<ウイキペディアより>

 

ムッソリーニは1922年に以下を公言した。

我々にとって国家は単なる領土ではなく、精神的な何かであり、 国家が実在する力をその精神に変換したとき、国家は偉大となる。

 

アドルフ・ヒトラー、1927年3月1日の演説。

我々は社会主義者である。我々は、その不公正な賃金や、人間を責任感や能力の代わりに富と財産により不適切に評価することで、経済的な弱者を搾取している今日の資本主義経済体制の敵である。そして我々は、この体制をいかなる場合でも打倒する事を完全に決定する。

 

アドルフ・ヒトラーは1937年に以下を公言した。

我々の計画の主要な政策は、自由主義による個人主義の概念と、マルクス主義による人間性の概念を廃止し、それらの代わりに魂を根源とし共通の血によって統合された民族共同体を置き換えることである。

*******

 

 

こうした人々の言葉を理解するうえで、とても役に立つ言葉があります。

 

 

それは、マルクス経済学者の大内力の指摘で、ファシズム『はじめは反社会主義であるとともに、反資本主義でもあったのであり、とくに独占資本にたいして強い敵意をもっていた』と解説しています。

 

 

つまり、社会主義にも資本主義社会にも不満を持つ民衆の味方を装って登場するということです。

 

 

装ってと言うか、ひょっとしたら、最初は、本気でそうなのかもしれません。

 

 

だから、支持を広げるし、運動として維持され続ける。

 

 

ところが、運動が続き、広がりを見せる中で、ある矛盾に突き当たる。

 

 

それは、付いて来てくれている大衆を納得させるだけの理論がないし、展望を持ち合わせていないということ。(日本維新の会みたいなもの)

 

 

そこで、すがるのが土着的な「精神的な何か」(ムッソリーニ)であり、「魂を根源とし共通の血によって統合された民族共同体概念」(ヒトラー)なのです。(両方の概念ともに共通するのが、明確な規定がないこと。指導者の考え方次第)

 

 

言うならば、資本主義社会が出現する前の「力関係」で多くのことが決められていた世界への回帰。

 

 

簡単に言えば、人間は理念で治めることができる規模を超える世界を築いてしまって、考えるのが面倒だから「力」による統治に回帰する、と言うことでしょう。

 

 

では、どうすれば良いんでしょうか?

 

 

分かりませ~~ん。^^;

 

 

少なくとも、「資本主義なのか」「社会主義なのか」と言う特定の理論で世界を統治することは無理だということは二十世紀が示した通りで、現実的ではないと思います。

 

 

となると、現状のように様々な考え方による、自立した国々が、支配せず、支配されることもなく、併存していくのが妥当なのかなと思います。

 

 

その前提となるのが、国連の大胆な改革。

 

 

強い警察力を保有する国連を作ることで、理不尽な現状変更など侵略行為を防ぎ、それぞれの国で、どのような政治が展開されようとも、それは各国の国民の選択ですること。

 

 

一神教的に、特定の理論による統治を振りかざして政治介入することを防ぎ、各国国民の自由な選択を保障するシステムしかないのかなと思っています。

 

 

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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<4月27日の誕生花>

シャガ

花言葉:反抗、友人が多い

<画像は、ネットからお借りしています>