江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

『日露サケ・マス交渉妥結!』と素直に喜べない・・・。

 

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日も、曇り空でスタートです。

 

 

 

 

23日、水産庁は、サケ・マスを巡るロシアとの漁業交渉が22日に妥結したと公表しましたね。

 

 

北海道の漁師さんたちにとっては、一安心と言うことでしょうね。

 

 

孫達が、サケ好きなんですよ。

 

 



水産庁が公表した合意内容は次のとおりです。

 

 

*******

ア.漁獲量(前年同)

 からふとます、べにざけ、ぎんざけ、ますのすけ 計1,550トン

(べにざけ、ぎんざけ、ますのすけについては、3種合わせて1隻当たり1トン以内とする。)
  しろざけ 500トン
  合計2,050トン


イ.漁業協力費
   2億円~3億13万円の範囲で漁獲実績に応じて決定することで一致しました。(前年は2億6,000万円~3億13万円の範囲で漁獲実績に応じて決定。実際の支払い額は2億6,000万円。本年は、下限額を前年より6,000万円引き下げ。)
*****

 

 

去年の漁業協力費は、漁獲量652トンに対して2億6千万円だったそうです。

 

 

果たして、今年の水揚げがどのくらいになるのか分かりませんが、いくらかのお金がロシアに渡ることになるわけですよね。

 

 

複雑だな~。

 

 

一部では、「経済制裁をしている中で、良く妥結できたものだ」と評価する向きもありますが、そうでしょうか。

 

 

この妥結についてプーチンが認めたのなら、経済制裁が効いているので少しでも現金が欲しいのだろうな、と言う推測が出来ます。

 

 

だとすると、なおさら、この協力金をロシアに渡す矛盾を感じてしまいます。

 

 

一方で経済制裁と言いながら、一方では、漁業協力金として『現金』を渡す。

 

 

このことについて、水産庁の藤田仁司・資源管理部長は、次のように語っている。

 

『いろいろな意見があると思うが、協力金は日ソ漁業協力協定に基づく交渉妥結の結果で、問題があるとは考えられない』

 

 

そのうえで、協力費はあくまでロシア側のサケ・マス再生産に必要な資金と説明したそうです。

 

 

つまり、戦費には使われない、と言いたいのだろう。

 

 

部長が言う通り、手続き上は、問題はないでしょう。

 

 

問題なのは、ロシアによるウクライナ侵略が行われているこの時期に、しかも、経済制裁を行っているこの時期に、『この交渉をして良かったのか』と言う、そもそも論です。

 

 

シカリさんとしては、以前の記事にガソリン代のことで「我慢します」と書いた通り、ロシアがウクライナ侵略を止めウクライナが停戦に同意するまでは、ロシアの資源・資金等に頼ることは止めるべきだと考えています。

 

 

今回の件で言えば、消費者はサケを食べる機会を失いかもしれませんが、それは我慢できると思います。

 

 

問題は、水産業関係者の生活の問題があります。

 

 

そこは、ロシア由来の資源を対象とする漁業から手を引いていただくための損失補償をしてでも、今回の交渉はするべきではなかったと思います。

 

 

サケ好きの皆さん、御免なさい。

 

 

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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