江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

感染研は、なぜ、エアロゾル感染を認めてなかったのか?

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日は、晴れ空でスタートです。

 

 

 

 

新型コロナウイルス感染症、ここに来て、なんだか怪しい上昇ラインを示しだしていますね。もう、嫌ですけど。第7波とか、ステルスとか、嫌ですけど。

 

 

そんな中、3月31日付の中日スポーツは、『倉持仁院長「今頃何言ってるんでしょうか?」新型コロナのエアロゾル感染初めて認めた国立感染研に「もうメンツ変えないと」と憤る』との見出しで、国立感染症研究所がこれまで新型コロナウイルスエアロゾル感染を認めてこなかったが、ついに、認めた、と言った記事をアップしていました。

 

 

そうだったんですか。

 

 

エアロゾル感染は、もう、何か月も前から言われているような気がするんですけど。

 

 

ちなみに、シカリさんも1月には、次のような記事をアップしていますよ。(一部抜粋)

 

 

*********

コロナ禍、最大の混乱の始まりか。でも、基本を守って乗り切れる。 - 江戸っ子でぃ (hatenablog.com)2022,1,16

ところで、新型コロナも2年を経過して、ワシみたいな素人にも、その性質などが少しずつ分かってきましたよ。

 

  ・ ヒトコロナウイルス SARSCoV−2 による感染症であり、発熱、呼吸器症状、倦怠感、頭痛、消化器症状、⿐汁、味覚異常、嗅覚 異常等の症状の発症。

  ・ せき、くしゃみ、会話等のときに排出される⾶沫やエアロゾル の吸⼊、接触感染等が感染経路と推定。

 

また、感染対策としては、早くから言われて来た次のようなものではないでしょうか。

 

  ・「三つの密」の回避(①密閉空間、②密集場所、③密接場⾯)

  ・⼈と⼈との距離の確保

  ・マスクの着⽤

  ・⼿洗い等の⼿指衛⽣

  ・換気等

  ・ワクチン接種

 

また、その特性としては、潜伏期間は約5⽇間、最⻑ 14 ⽇間とみられ、感染後無症状のまま経過する人は 20〜30%、感染者の約40%の患者は発症から1週間程度で治癒に向かうが、残りの患者は、発症から1週間程度で肺炎の症状(酸素飽和度の低下、⾼熱の持続、激しいせきなど)が出て、約 20%の患者では酸素投与が必要となり、約5%の患者が急性呼吸窮迫症候群(ARDS) に移⾏して⼈⼯呼吸器による治療を要しているそうです。

 

さらに、ウイルスの吐き出された後の動きをシミュレーションした研究では、空中に浮遊してから20分後には、伝染する能力の90%を失う。感染力喪失の大半は空中に達してから最初の5分間で起こることが分かったそうです。

 

また、最近言われているのが、「乾燥にも弱い」ということ。つまり、コロナは3K換気、乾燥、間隔)に弱いわけだ。

*********

 

 

ね~。

 

 

シカリさんには、元々、こんな知識は持ちませんので、ネットなどから仕入れているんですけど、それにしても感染研が認めていないことをシカリさんが仕入れることができるのかな~?(最後の行の「コロナは3K(換気、乾燥、間隔)」と言うのはシカリさんのアドリブですけど)

 

 

中日スポーツの記事によると、最近になり感染研がエアロゾル感染を認めたということで、宇都宮市インターパーク倉持呼吸器内科倉持院長が次のようなツイートをした、となっています。

 

 

「今頃何言ってるんでしょうか? 自分達の知らないことは認めない。もうメンツ変えないといつまで経っても問題解決しません」

 

 

倉持院長はテレビでも知っているし、信用できるお方だとシカリさんは思っています。

 

 

そのお方が怒っているんですから本当なんでしょう。

 

 

では、国立感染研は、どのように認めたのでしょうか。

 

 

*********

新型コロナウイルスSARS-CoV-2)の感染経路について

 

国立感染症研究所
(掲載日:2022年3月28日)

人は、咳、くしゃみ、会話、歌、呼吸などの際に、鼻や口からさまざまな大きさや性状をもった粒子を空中に放出する[1-5]。粒子はその大きさや含まれる液体の量によって空中での振る舞いが異なる。液体を含んだ大きな粒子は、放出されてから数秒から数分以内に落下するが、小さな粒子や乾燥した粒子は、空中に数分から数時間にわたって浮遊する[2-5]。従来、これらの粒子については大きさや性状に応じて飛沫やエアロゾルと呼ばれてきた [4,5]。

SARS-CoV-2は、感染者の鼻や口から放出される感染性ウイルスを含む粒子に、感受性者が曝露されることで感染する。その経路は主に3つあり、①空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込むこと(エアロゾル感染)、②ウイルスを含む飛沫が口、鼻、目などの露出した粘膜に付着すること(飛沫感染)、③ウイルスを含む飛沫を直接触ったか、ウイルスが付着したものの表面を触った手指で露出した粘膜を触ること(接触感染)、である[1,2]。

<以下略>

*********

f:id:gotoshikari:20220401154301j:plain

 

 

なるほど、28日付の告知文書にキッチリ書いていますね。

 

 

しかも、1番目に「エアロゾル感染」として告知されている。

 

 

この感染研の告知の前振りとして、2月1日の国内専門家8人によるエアロゾル感染を認めるべきとする「公開質問状」の感染研への提出があったそうです。

 

 

この質問状のきっかけとなったのは、1月13日付の感染研の告知。(下線は、シカリさんがつけました。)

 

 

*********

SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)について(第6報)

 

2022年1月13日9:00時点

国立感染症研究所

<略>

ウイルスの性状・臨床像・疫学に関する評価についての知見

  •   感染・伝播性

<略>

国内においては、3都県で直近1週間の倍加時間の短縮が観察された。また、潜伏期間の短縮も観察されている。一方、実地疫学調査から得られた暫定的な結果からは、従来株やデルタ株によるこれまでの事例と比較し、感染・伝播性はやや高い可能性はあるが、現段階でエアロゾル感染を疑う事例の頻度の明らかな増加は確認されず、従来通り感染経路は主に飛沫感染と、接触感染と考えられた。また、多くの事例が従来株やデルタ株と同様の機会(例えば、換気が不十分な屋内や飲食の機会等)で起こっていた。基本的な感染対策(マスク着用、手指衛生、換気の徹底等)は有効であることが観察されており、感染対策が守られている場では大規模な感染者発生はみていない。

*********

 

 

あちゃ~~、確かに「現段階でエアロゾル感染を疑う事例の頻度の明らかな増加は確認されず、従来通り感染経路は主に飛沫感染と、接触感染と考えられた。」と、なんか、エアロゾル感染を否定しているのか、していないのか」分からないような書き方をしていますね。

 

 

でも、よくよく読むと、「事例の頻度の明らかな増加は確認されず」などと書いていて、エアロゾル感染そのものを否定はしていないんですね。

 

 

ただ、専門家の方々は、『エアロゾル感染が主な要因だ』と主張されていた。

 

 

そこで、見直して先の告知のように、エアロゾル感染を1番目に持ってきたんですね。

 

 

でも、なんで今頃になって認めたんでしょうか?

 

 

それまでは、感染研はエアロゾル感染に注目していなかったのでしょうか?

 

 

そうではありません。ちゃんと、注目していたんです。

 

 

次の告知文を見て下さい。(下線は、シカリさんがつけました。)

 

 

*********

新型コロナウイルス感染症に対する感染管理

改訂 2021 年 8 月 6 日

国立感染症研究所

国立国際医療研究センター 国際感染症センター

 

この文書は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が疑われる場合の感染予防策について、 医療関係者及び保健所が参照することを想定し作成した

 

医療機関における COVID-19 の疑いがある人や COVID-19 患者の診療時の感染予防策

COVID-19 患者(確定例)、疑似症患者、濃厚接触者の診察では、受付、案内係、警備員等を含むすべての職員は下記を遵守する。

Ⅰ 標準予防策に加え、接触、飛沫予防策を行う

Ⅱ 診察室および入院病床は個室が望ましい

Ⅲ 診察室および入院病床は陰圧室である必要はないが、十分換気する

Ⅳ 1)医療従事者が上気道の検体採取を実施する場合(鼻咽頭ぬぐい液採取等) サージカルマスク、眼の防護具(ゴーグル、フェイスシールド等)、長袖ガウン、手袋 を装着する

  2)本人が唾液検体又は鼻腔ぬぐい液の採取を実施する場合 検体を回収する医療従事者は、サージカルマスク、手袋を装着する

3)エアロゾルが発生する可能性のある手技(気道吸引、気管内挿管、抜管、用手換気、 気管切開と気管切開部でのチューブ交換、歯科口腔処置、非侵襲的換気、 ネーザルハイフロー、生理食塩水を用いた喀痰誘発、下気道検体採取、 吸引を伴う上部消化管内視鏡、等)

N95 マスクまたはそれと同等のマスク、眼の防護具(ゴーグル、フェイスシールド等)、 長袖ガウン、手袋を装着する

4 環境整備

・現時点で判明している新型コロナウイルスSARS-CoV-2)の残存期間としては、エアロゾルでは3時間まで、プラスチックやステンレスの表面では72時間まで、というものがある。銅の表面では4時間以降、段ボールの表面では24時間以降は生存が確認されなかった。

*********

 

 

昨年の8月の段階で専門家向けの文書では、きっちり、エアロゾル対策を呼び掛けています。

 

 

しかし、一般向けの告知では、「それをしなかった」ではなく、「することが出来なかった」のではと、シカリさんは考えています。

 

 

ここで、先ほどの疑問に戻りますが、『でも、なんで今頃になって認めたんでしょうか?』への回答。

 

 

3月17日に政府の対処方針の変更が公表されました。

 

 

このことは、シカリさんも記事にしましたが、このことと大きな関係があると思います。コロナと闘う気力も責任感もなくした日本政府。 - 江戸っ子でぃ (hatenablog.com)

 

 

政府として、濃厚接触者の特定もしないなど、いわば「対策の中核部分を放り投げてしまった」ので、エアロゾル感染が主要因だという事実を公表しても差し支えなくなったのでしょう。

 

 

エアロゾル感染を認めると、感染対策が広がってしまい色んな意味で手が回らなくなることを嫌がってのことなのでしょうね。

 

 

つまり、これまでは政府の介入で大事なことを国民に伝えることが出来なかった、と考えるのが妥当でしょうね。(マスコミさん、しっかりしなさい)

 

 

 

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

ブログ投稿数 2090本目

ブログ投稿日数 2027日(連続投稿日数139日)

***************

<4月2日の誕生花>

四つ葉のクローバー

花言葉:幸運、私のものになって

<画像は、ネットからお借りしています>

 

f:id:gotoshikari:20220401154157j:plain