詩「シャボン玉」(3・11に寄せて)
皆さん、お早うございます。
五島地方、今日も、晴れ模様でスタートです。
2011年3月11日。
あの日のことは、鮮明に覚えています。
まだ、在職中で事務室のお客様用のテレビに映し出された、えも言われないような光景が、鮮明によみがえってきます。
その後に、日を追うごとに明らかになっていった悲劇の数々。
大自然の力の怖さを改めて思い知らされた出来事でした。
あの出来事を目の当たりにして、自分なりの言葉にしようと思いましたが、すぐには消化できず、翌年7月になって、やっと、一つの形にすることが出来ました。
あの時の想いと、お亡くなりになられた皆様への鎮魂の思いを込めて掲載させていただきます。
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シャボン玉
東の国に
数万のシャボン玉が浮かんでいる
大きなシャボン玉の中には仮の家があり
傷ついた民たちが暮らしている
シャボン玉は6千度の欠片に照射され
いつ割れることやら
傷ついた民たちは
逃げることも出来ず
空中で浮遊しながら暮らしている
子ども達は叫ぶ
『地上で遊びたいよ~』
その地上には
傷ついた民たちの人生を吸着したガレキが野積みにされ
吸着された人生とガレキは
苦しみ悶え
叫んでいる
ここで焼いてくれ
ここに埋めてくれ
早く鎮めてくれ
早くここで鎮めてくれ
生きてきた
この地で鎮めてくれ
行きかう叫び声の上空には
相変わらず
6千度の欠片に照射されながら
シャボン玉が
傷ついた民たちを乗せ
浮遊している
(2012年7月)
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今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。
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<3月11日の誕生花>
花言葉:愛らしさ、気まま、殊勝
<画像は、ネットからお借りしています>