江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

感動と不快、どちらを多く残すのか冬季オリンピック

 

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日も、曇り空でスタートです。でも、青空も少し覗いています。

 

 

 

冬季オリンピック、多くの皆さんが、キョトンとしたと思う「高梨沙羅選手のスーツの規定違反による失格」問題。

 

 

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涙する高梨選手

 

 

シカリさんは、この話を聞いたときに、「え?スーツ(道具)の問題をそんな限られた人間で『合否』を決めているの?」って、不思議に思いましたよ。

 

 

調べてみると、検査の進め方も、なんだかな~、な感じ。

 

 

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<情報の整理:色んなネットニュースより>

 

7日の混合団体で、スーツの太もも回りが規定より2センチ大きいとして、1回目の成績が無効となった

 

スパッツを脱がされたと高梨が回答。腕も通常は体から30センチほど離した位置まで広げて検査を受けるが、万歳するように求められた。

 

高梨は検査方法が違うとしてやり直しを求めたが、受け入れられなかった

 

4チームの女子5選手がスーツ違反を指摘された

 

FISでジャンプ女子の運営責任者は「まだ検証している段階」とした上で、「FISとして改善策を練っていくのは大事」との考えを示した。

 

選手から「これまでの検査方法と違った」との声が出ていることに関しては「(検査担当者から)違う測り方はしていない、としか聞いていない」と述べるにとどめた

 

ドイツは、ほぼ原因を断定。女子選手の測定に、通常はいないはずの男性コントローラーが突然介入し、大混乱を招いたという

 

試合後、マテリアルコントロール(道具チェック)責任者でポーランド人女性のアガ・ボンチフスカ氏は「新たな測定の手順は一切踏んでいない」と主張

 

ノルウェー代表のブラーテン監督は、通常の測定では選手は腕を体から30センチほど横に向けて伸ばして待つが、団体混合の当日は腕を頭の上に置いたままだった

 

通常は検査を1人で行うが、この時はなぜか3人だったという

 

5日に行われた女子個人戦で5人とも同じスーツを着ていたにもかかわらず、失格になっていなかった

 

通常ならマテリアルコントローラーは男子種目には男性、女子種目には女性が担当

 

団体戦で着用したスーツは個人戦で女性のコントローラーがOKを出したものだったが、団体戦では男性コントローラーが違うやり方で測定した

 

この男性担当者は、非常に厳格な測定で知られるフィンランド人のミカ・ユッカラ氏

 

試合の1日か2日前に、ユッカラが『自分のガイドラインに従って適切にコントロールする』と、女性たちに伝えるべきだった。あるいは、女子には女性のコントローラーがつき、ユッカラはいつも通り男子をコントロールすべきだった

 

ユッカラ氏に対しては、3月までコントローラーを担当していた前任者のジョセフ・グラッツァー氏も痛烈に批判「あれは大失敗だ。ユッカラはある日突然、すべてを変えてコントロールしようとして、仕事を違った形で行おうとしている印象がある。僕にとって、今の彼は試合場に立つべき人間ではない。ミスがあったんだ」

 

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以上の情報をシカリさんなりにまとめると・・・。

 

 

今回、失格となってしまった5名の女性選手たちは、5日の団体戦でも7日の混合団体戦でも、同じスーツを着用していたにもかかわらず7日は失格となった。

 

 

通常は、女性選手の検査は女性検査担当が行っていたが、7日は男性検査担当一人も入った。

 

 

検査の方法としては、両手を体側から30cm離した状態でチェックするが、7日の男性検査担当は両手を挙げた状態で検査を行った。また、高梨選手の証言では、スパッツも脱がされた、とのこと。

 

 

その結果、『スーツの太もも回りが規定より2センチ大きい』と判定されてしまった。

 

 

と、情報を整理すると上記のような感じだけど、これほど大会によって違う検査を受ける可能性があるということ自体が驚きですね。

 

 

問題は、スーツの隙間がどれだけあるかによって、「ジャンプの際の揚力」に違いが出る可能性があるから検査をするのだろうけど、手順に検査担当の意向が入る可能性があることが問題だと思いますね。

 

 

手を挙げた状態か否かでは、スーツの隙間の出来具合はかなり違いが出ると思う。

 

 

しかも、高梨選手の場合は、スパッツも脱がされたというから、なおさらのこと。(スパッツを脱ぐということは、競技の時以上の隙間が出来るわけですからね)

 

 

こうした検査の在り方に関しては、手順の問題以外にも、選手の人権にもかかわる問題だと思います。

 

 

素人ながら、大会の前には競技の責任者たちにそうした進め方の説明がありそうなもの、と思うのだが。

 

 

他の競技の状況は知りませんが、国際競技大会でこんなルーズな運営がされているなんてビックリです。

 

 

こうした事態を受けて、日本スキー連盟競技本部の斉藤智治副本部長は、国際スキー連盟(FIS)に「今後、ルールを明確にする事に対して検討を始める」文書を提出する意向を明らかにすると同時に、連盟としても下記のような声明を発表しています。

 

 

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スキー/ジャンプに関する全日本スキー連盟のコメント  

 

標記の件について、下記の通りお知らせします。

平素より本連盟の選手強化にご支援を賜り誠にありがとうございます。2月7日に行われましたスキージャンプ混合団体ノーマルヒル種目において、本連盟の選手が、ジャンプスーツに関するルール違反により失格になったことは、誠に残念であります。関係者に事実確認を行なった上で、今後、ルールを明確にする事に対して検討を始めるものの、現時点では、全ての選手、スタッフのケアを最優先として注力することが最重要と考えております。また、現在も試合に臨んでいる選手が、最高のパフィーマンスを発揮できるよう、本連盟一丸となって全力を尽くしております。本連盟は、選手に最良の環境を提供できる様、努めてまいります。引き続き、選手への温かい応援をお願い申し上げます。  

公益財団法人全日本スキー連盟  

会長 勝木紀昭

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「今後?」の問題なんでしょうか?

 

 

選手にとっては、「今回」しかない場合もある。

 

 

「今後」ではなく、「直ちに」行動すべきじゃないでしょうか。

 

 

選手たちの中には、少なからず「国のため」と意気込んでいる若者もいる。

 

 

一方、入賞できないと、カメラを向けられると、まるで「悪いことをした」かのように落ち込んでいる。(自分のことなのに)

 

 

選手一人ひとり、あるいは、団体での競技であるにもかかわらず、なぜか、「国」を背負わされている。

 

 

彼らの活躍や成果を見る時には、大きな感動受ける。(先日も、スノーボードカーリング女子の活躍で大喜びしましたよ。)

 

 

しかし、それ以上に、「国」を背負わせてしまっている鬱陶しさが頭の大部分を占めている。

 

 

さらには、IOCと言う組織の怪しさ、今回の中国での開催にあたっては、ウイグル問題、チベット問題、南モンゴル問題、香港問題、台湾問題、中国女子テニスの彭帥選手問題などがあるにもかかわらず、大きな人権問題は存在しないかのような笑顔で、バッハさんが歓喜する姿を見るのは、感性の鈍った年寄りとは言え、不快感を禁じ得ない。

 

 

その上に、今回は選手自身の人権を無視するような行為がまかり通っている。

 

 

オリンピックのたびに、「感動をありがとう」と言う言葉がテレビから流れて来る。(ひょっとしたら、あのような表現が、知らず知らずに選手の皆さんに「期待に応えねば」という負担を負わせているのかも)

 

 

しかし、ワシは、たとえ一部にしても、選手たちを検査員の気まぐれな支配下に置き、人権を無視するような事態は、古代ローマコロッセオでの剣闘士たちの命を賭けた戦いの暗い歴史を思わせるようで、選手たちの勝利による「感動」を素直に喜べない。

 

 

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まして、まして、中国での開催である今回の冬季オリンピックは、感動以上に不快感と得体のしれない鬱屈した感情が残ってしまう。

 

 

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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<2月14日の誕生花>

カモミール

花言葉:逆境に耐える、逆境で生まれる力

<画像は、ネットからお借りしています>

 

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