江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

余計な一言からの・・・瓢箪から駒。

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日も、曇り空でスタートです。

 

 

 

最近、日本政界の片隅で、なんか「ヒットラー論争」が起きているとか・・・。

 

 

このこと、数日前から気にはなっていたのですが、ブログのネタとしての価値があるのか考えていました。

 

 

当然、これまでは「しょうもない」と思っていたんですが、なんか、思わぬ展開になりそうなので今日、取り上げることにしました。

 

 

その火付け役は、立憲民主党菅直人元首相。

 

 

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このお方が何をしたのかと言うと、1月21日に、元維新の会の代表・橋下徹さんについてツイートしたところ、あちこちから抗議の声が上がっているそうです。

 

 

そのツイートは、次の通りです。

 

 

<橋下氏をはじめ弁舌は極めて歯切れが良く、直接話を聞くと非常に魅力的。しかし「維新」という政党が新自由主義的政党なのか、それとも福祉国家的政党なのか、基本的政治スタンスは曖昧。主張は別として弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす。>

 

 

このツイートについて、維新の松井一郎代表は「どういう状況であろうと言ってはならないヘイトスピーチ」と発言しています。

 

 

さらに、激怒した維新側は立民に抗議文を提出し、1月中の回答を求めたそうですが、立民は抗議に回答せずインターネット番組で「菅氏は個人の発言だと言っている。なぜ立民に抗議文を持って来るのか」と無視の姿勢。

 

 

それで業を煮やした維新側は、2月1日、共同代表の馬場氏が記者団を引き連れて菅事務所を訪ね、抗議文を渡したそうです。

 

 

それにしても菅さんは、何が目的でこんな余計なツイートをしたんでしょうかね~。分からん人だ。

 

 

ところで、菅さんの発言はヘイトスピーチに該当するのでしょうか。

 

 

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出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

ヘイトスピーチ(英: hate speech、憎悪表現)は、人種、出身国、民族、宗教、性的指向、性別、容姿、健康(障害)に基づいて、個人または集団を攻撃、脅迫、侮辱する発言や言動のことであるヘイトスピーチの法的定義は国によって様々である。

言論の自由ヘイトスピーチヘイトスピーチの法律について多くの議論がなされてきた。いくつかの国の法律ではヘイトスピーチを、集団に属することを理由に集団や個人に対して暴力や偏見に満ちた行動を扇動する、または集団に属することを理由に集団や個人を中傷または脅迫する言動、身振り、行動、文章、表示と説明している。法律は特定の特徴に基づいて集団を特定することができる。 また、アメリカを含むいくつかの国では、「ヘイトスピーチ」のカテゴリーに入るものの多くは憲法で保護されている。 他の国では、ヘイトスピーチの被害者は民法、刑法、またはその両方に基づく救済を求めることができる。(下線はシカリさんがつけました。)

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この定義からすると、菅さんの発言の該当部分、「弁舌の巧みさでは第一次大戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす。」ですけど、憎悪表現とは言いにくいですよね。

 

 

ちなみに、龍谷大学法学部の金尚均教授も、ジャーナリストの安田菜津紀氏の取材に対して「これはヘイトスピーチではありません」と断言しています。

 

 

ワシが思うには、むしろ、弁舌の巧みさについて「優れている」と褒められているんじゃないんですか?(もちろん、その背景には「あの人たちには気をつけないと」という意図があるのでしょうけど・・・。^^;)

 

 

じゃあ、なぜ、維新の会の面々は、これを「ヘイトスピーチ」と捉えたのでしょうか?

 

 

それは、簡単です。

 

 

彼らが、日ごろから、そうしたレベルでしか判断しないし、発言しないからです。

 

 

つまり、常々、ヘイトスピーチまがいの発言を繰り返しているものだから、すぐに反応できるんですね。

 

 

と同時に、立憲民主党を叩く絶好の材料が出来た、と思ったんでしょうね。(お~怖い)

 

 

と、ここまではレベルの低い話で、ブログにあげて皆さんに読んでいただくのは恐縮。

 

 

このゴタゴタから、「ほ~、そうかい」と言うような動きが出てきたということで、今日のネタとしたところです。

 

 

それは、『今回の問題は「今まで通り橋下氏を出演させ続けていいのか」という議論を巻き起こすことになるかもしれない。』との関係者の見方が出てきているということ。

 

 

なんでも、毎日放送(本社・大阪市)は元日の特別番組で橋下氏と松井氏、吉村洋文大阪府知事(維新副代表)が揃って出演し、橋下、松井両氏が「吉村さんが総理に」などと語る一幕もあり、「政治的中立性を欠く」との批判を招いたそうです。

 

 

このため、毎日放送では、虫明洋一社長が調査チームの立ち上げを命じ、社内調査を実施しているとか。

 

 

そりゃあ、そうですよね。

 

 

特定の政党の関係者三人を出演させ、言いたい放題の番組を作るなんて、これは完全に「メディア・ジャック」ですよ。

 

 

放送の中立なんて倫理は、毎日放送では死語なんでしょうか。

 

 

菅さんが言うように、橋下さんの弁舌は切れ味がいいし、表情も明るくメディア受けするのは納得ですね。

 

 

しかし、発言内容の多くは、根拠が不明だったり、事実と違うことであったり、それこそ「ヘイトスピーチまがい」の発言が多い。

 

 

にもかかわらず、多くのメディアは視聴率を稼げる橋下さんを重宝し使っている。

 

 

橋下さんや維新の会の面々の人柄や思想についてあれこれ言うつもりはありません。(個人批評や攻撃は、余程のことがない限り薦められませんね。政治家、特に、首相などは別ですが)

 

 

問題は、視聴率さえ稼げれば「かなり問題のある人たち」でも簡単に出演させ、しかも、その内容の点検もろくにしないというテレビ業界の在り方なのです。

 

 

ある一面だけ切り取り、大騒ぎし、検証もせず、次から次にテーマを流し続ける放送の在り方は、日本人の思考力を低下させ、瞬間的な快楽にのみ誘導するという弊害をまき散らしている。(詐欺商法の親玉や怪しい宗教の親玉などを取り上げて被害を拡大させてきたという過去もありますよね。)

 

 

もう一度、シカリさんの言いたいことを言わせていただきますね。

 

 

維新の会の面々のことなんて、ど~~でも良いんですよ。問題は、テレビをはじめとするマスコミの在り方なんです!

 

 

菅さんの発言は、意外なことに、今日の日本のテレビ界の闇に光を当てる絶好の機会を産んだのかもしれませんね。

 

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今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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<2月6日の誕生花>

ナノハナ

花言葉:快活、明るさ

<画像は、ネットからお借りしています>

 

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