江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

認められない理由

 

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日も、曇り空でスタートです。

 

 

 

今日のネタは、ワシには、難しい内容でした。^^;

 

 

でも、興味を抱かざるを得ないんです。

 

 

それは、ワシ等の生活・経済を金縛りにしてしまっている新型コロナウイルス感染症に関する事柄だからです。

 

 

2月1日、学者グループが国立感染症研究所に公開質問状を提出したそうです。

 

 

その趣旨は、「主たる感染の運び手はエアロゾル(ウイルスを含んだ微粒子)で、接触感染はまれであることは世界の科学界のコンセンサスになっている」にもかかわらず、感染研はいまだに飛沫感染接触感染を主な感染経路としてエアロゾル感染の受容性を無視し続けている、と言うものです。

 

 

具体的には、1月13日に感染研から出された変異株「オミクロン株」に関する第6報の中にも、そのような記述があり、世界の科学的知見と違い、そのことで無用な感染拡大を招くのではというものです。

 

 

<関係個所のみ抜き書き。文中の下線はシカリさんがつけました。>

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SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)について(第6報)2022年1月13日(その後一部修正有り)

国立感染症研究所

ウイルスの性状・臨床像・疫学に関する評価についての知見

・感染・伝播性

国内においては、3都県で直近1週間の倍加時間の短縮が観察された。また、潜伏期間の短縮も観察されている。一方、実地疫学調査から得られた暫定的な結果からは、従来株やデルタ株によるこれまでの事例と比較し、感染・伝播性はやや高い可能性はあるが、現段階でエアロゾル感染を疑う事例の頻度の明らかな増加は確認されず、従来通り感染経路は主に飛沫感染と、接触感染と考えられた。また、多くの事例が従来株やデルタ株と同様の機会(例えば、換気が不十分な屋内や飲食の機会等)で起こっていた。基本的な感染対策(マスク着用、手指衛生、換気の徹底等)は有効であることが観察されており、感染対策が守られている場では大規模な感染者発生はみていない。

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そうですね、確かに、「エアロゾル感染を疑う事例の頻度の明らかな増加は確認されず」と書いていますね。

 

 

ところで、こうした感染研の知見を基に国の方針が決められているはずですけど、どうなっているのかと言うと。

 

 

<関係個所のみ抜き書き。文中の下線はシカリさんがつけました。>

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厚生労働省

新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針

令和2年3月 28 日(令和2年5月 25 日変更)

新型コロナウイルス感染症対策本部決定

 

新型コロナウイルス感染症については、下記のような特徴がある。

・ 一般的な状況における感染経路の中心は飛沫感染及び接触感染であるが、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等の症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされている。また、発症前2日の者や無症候の者からの感染の可能性も指摘されている。一方、人と人との距離を確保することにより、大幅に感染リスクが下がるとされている。

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確かに、「飛沫感染及び接触感染である」と経路の主なものは、この二つと言う見方を変えていないようですね。

 

 

ところで、感染研としても先のような見解を発表するにあたっては、何らかの事例分析を行っているわけで、何かないかと調べていたら、次のような文書を見つけました。

 

 

<関係個所のみ抜き書き。文中の下線はシカリさんがつけました。>

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実地疫学調査により得られた情報に基づいた国内のオミクロン株感染症例に関する暫定的な潜伏期間、家庭内二次感染率、感染経路に関する疫学情報(2022年1月10日現在)

国立感染症研究所実地疫学研究センター
掲載日:2022年1月13日

 

感染経路

オミクロン株感染で単一曝露など感染経路が確認された事例では、従来株、アルファ株、デルタ株同様、飛沫感染が疑われる感染が多かった。ただし、一部直接的または間接的な接触による感染の可能性や換気の悪い室内でのエアロゾル感染が否定できない感染(感染者用宿泊施設における従業員の感染(表3、事例9)、換気がある程度確保されていた医療機関外来の医療従事者の感染(同、事例10)、屋内作業を密な状況で長時間行った時の感染(同、事例8)、換気が悪い密な飲食店店舗内での感染(同、事例13)、など)が確認された。

感染経路を評価できた事例は少ないものの、エアロゾル感染が疑われた事例の頻度が明らかに増えているわけではなく、従来より認識されていたエアロゾル感染が起こりやすい状況(換気が悪い屋内、密、長時間)以外でのエアロゾル感染疑い事例も確認されていない。引き続き、感染経路を注意深く確認していく必要がある。

注)エアロゾル感染:2m以上離れた長距離間での感染、又は感染者の不織布マスク着用が自己申告と他覚的な確認で確認された状況での感染

表3.感染経路が推定されたオミクロン株新型コロナウイルス感染症の感染事例(13事例)

事例

感染 者数

感染 場所

推定感染経路

備考

1

10

会食

飛沫

自宅での親族との会食

2

13

会食

飛沫

飲食店での親族との会食

3

5

会食

飛沫

飲食店での親族との会食

4

5

会食

飛沫

飲食店での職場同僚との会食

5

6

会食

飛沫

飲食店での職場同僚との会食

6

6

会食

飛沫

飲食店での職場同僚との忘年会

7

7

会食

飛沫

自宅での友人との会食

8

16

職場

飛沫、ただし、 接触や一部のエアロゾル感染は否定できず

職場の密な環境における食事や屋内作業

9

2

職場

接触、ただし、 一部のエアロゾル感染は否定できず

感染者宿泊施設における従業員

10

1

職場

接触

医療機関外来

11

2

職場

飛沫

職場の同僚間

12

15

会食

飛沫

飲食店での友人との会食

13

16

会食

飛沫、ただし、 一部のエアロゾル感染は否定できず

飲食店での友人との会食

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上の表の中で推定感染経路として挙げられているものを分類すると次の通りです。

 

 

13事例中「飛沫と断定」・・・・・・・・9例

  「飛沫・エアロゾル可能性」・・・・・2例

  「飛沫・エアロゾル接触可能性」・・1例

  「接触と断定」・・・・・・・・・・・1例

 

 

飛沫感染」が圧倒的に多いようですが、「エアロゾル感染」も可能性のある事例を含めると3例ある。

 

 

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<参考>

エアロゾル」が何かというと、空気中を浮遊する微小な粒子の総称です。粒子のサイズは0.001μmから100μmと、種類によって大きく異なります(1μmは1mmの1,000分の1のサイズ)。黄砂、花粉、アスベストなども、エアロゾルの一種です。
つまり、エアロゾル感染とは、病原体を含んだエアロゾルが引き起こす感染のことを指します。エアロゾルは、長いと3時間ほど空気中に浮遊する可能性があるため、エアロゾル濃度の高い密閉空間では、感染のリスクが懸念されます。

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飛沫感染は、会話やくしゃみ、咳などで出た飛沫を周囲の人間が吸引することで起こる感染のことを指し、エアロゾル感染は、病原体が含まれたエアロゾルを吸引することで起こる感染を指します。
飛沫は水分を含んでいるため、空気中には漂わずすぐに落下していきます。

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13例の中で3例と言う数値が示されているのに、なぜ、感染研や国は、これまで通りの見方を変えず、「エアロゾル感染の重要性」を認めないのでしょうか。

 

 

確かに、WHOなども一昨年の春の段階まではエアロゾル感染を否定していたようですが、昨年4月の段階でその可能性も認めるようになっているようです。

 

 

でも、我が国の関係機関は認めない。

 

 

不思議ですね。

 

 

普通の危機管理の在り方としては、考えられるあらゆるパターンを想定して対策を講じるべきなのに、わざわざ「穴を作るような」ことをするのは、なぜだろう?

 

 

シカリさんは、次のようなストーリーを考えてみました。

 

 

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エアロゾル感染を認めると困る人がいる。

・その人たちが、感染研の事実公表に介入している。

・感染研は、その要求を受け入れ、エアロゾル感染の影響を小さく見せる工夫をしている。あるいは、感染研としても、同じ利害を有しているので協力している。

 

 

シカリさんが、このような推理をするきっかけとなったのは、「文章の不自然さ」にあります。

 

 

感染研の最初の文書の中の「現段階でエアロゾル感染を疑う事例の頻度の明らかな増加は確認されず、従来通り感染経路は主に飛沫感染と、接触感染と考えられた。」と言う部分ですが、文章の締め方としては、普通は「考えられる。」となるのが自然ではないかと思います。

 

 

状況が進行中にもかかわらず「考えられた。」とするのは、いかにも不自然です。

 

 

さらに、1月13日に公表されている疫学情報(2022年1月10日現在)では、「・・・エアロゾル感染が否定できない感染・・(中略)・・・が確認された。」と記載しつつ、後半ではエアロゾル感染を否定するための文章が続いている。

 

 

なぜ、「確認された」ことを、あれこれ否定するための推測を綴らなくてはならないのでしょうか?

 

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シカリさんの邪推の結論としては、エアロゾル感染を認めると、「自宅療養」という政府の措置方針が否定されるから、ではないかと言うこと。

 

 

感染者あるいは感染疑いのある人の療養を行いつつ、当該者からの感染拡大をさせない隔離の手段として、例えば、大規模療養施設設置などがありますが、それを作るためには、お金と人と手間が必要になります。

 

 

しかし、日本政府がとっている対策(?)は、「自宅療養」と言う非常手段です。

 

 

つまり、金や手間をかけず、自己責任で自宅療養と言う形を国民に押し付けるためには、それを否定するような知見を広めてもらっては困るわけです。

 

 

エアロゾル感染の可能性が高いとなると、ある程度閉鎖空間で生活を共有する自宅療養は危険で新型コロナの対応策としては否定される可能性がありますからね。

 

 

それで、あのようにジタバタしているのではないでしょうか。(それにしても国会議員は疑問を抱かないのでしょうか?)

 

 

シカリさんの邪推は、以上です。^^;

 

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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<2月3日の誕生花>

ツバキ

花言葉:控えめな優しさ、誇り

<画像は、ネットからお借りしています>

 

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