江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

大谷翔平選手の国民栄誉賞辞退と品格と。

 

 

皆さん、お早うございます。

 

 

五島地方、今日は雨が降ったりやんだりの空模様です。

 

 

ところで、MVP獲得で日本中を、いや、世界中の野球ファンを喜ばせた大谷選手ですが、なんでも、国民栄誉賞の授与を辞退したそうですね~。

 

 

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昨日、松野官房長官は記者会見で次のように言っていましたよ。

 

 

「賞の授与について、大谷選手側に打診したところ、まだ早いので今回は辞退させていただきたいとのことでありました」

 

 

ワシなら、頂けるものは、なんでも頂きますけどね~。

 


27歳だから「まだ、早い」のか、自分の目標に対して「まだ、早い」のか・・・。

 

 

ところで、「国民栄誉賞」という言葉は、良く聞きますけど、どんな賞だろう?

 

 

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国民栄誉賞(ウイキペディアより)

1977年(昭和52年)、当時の内閣総理大臣福田赳夫が、本塁打世界記録を達成したプロ野球選手・王貞治を称えるために創設したのが始まりである。背景には、先に設置されていた内閣総理大臣顕彰が「学術および文化の振興に貢献したもの」など6つの表彰対象を定めていた反面、プロ野球選手を顕彰した前例がなかったという事情があった。また王は叙勲には若過ぎたということもあり、そのため、より柔軟な表彰規定を持つ顕彰として創設されたのが本賞である。

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なるほどね、それまでの賞でカバー出来ていなかった分野に光を当てるために作られた賞なんですね~。

 

 

そこで、卑しいシカリさんが気にするのは、「表彰状以外に何をもらえるの?」ってこと。

 

 

同じくウイキペディアによると、副賞については次のように書いてありました。

 

 

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受賞者には「表彰状及び盾」の正賞のほか、「記念品又は金一封」が副賞として贈られる。ただし、2021年時点で「金一封」で授与された者がいないため、明確な金額は現在まで(贈られる側からは勿論のこと、贈る側の政府からも)公表されていない。ほぼ全ての報道関係者が「およそ100万円」と考察しているが、基準も目安も不明なため現状において推測に過ぎない。羽生結弦が副賞のどちらも辞退した例はあるものの、すべて記念品の贈呈となっており、多くは銀製品や時計で、そのほか王には鷲の剥製、2011 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表には熊野筆の化粧筆7本、吉田沙保里には真珠のネックレス、振袖で表彰を受けた伊調馨には西陣織による金色の帯が贈られている。

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お~、100万円相当の物が頂けるのか、良いじゃない。

 

 

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と言うことで、国民栄誉賞第1号授与者は、1977年9月25日授与の王貞治さん(受賞時37歳)で、現在の最終授与者は、2018年平昌オリンピックフィギュアスケート男子で優勝し、男子シングル種目で66年ぶりとなる2連覇を達成した羽生結弦さん(受賞時23歳)で、27人目の受賞者だそうです。

 

 

一方、辞退される方もいて、これまで3名の方が辞退されたそうです。(1名の方は、遺族により)

 

 

その方々は、野球の福本豊さん、作曲家の古関祐而さん、野球のイチローさん。

 

 

辞退の理由は、様々です。

 

 

イチローさん、「まだ若いので、できれば辞退したい。いただけるものなら、野球人生が終わったときにいただけるよう頑張りたい」

 

 

古関裕而さんについては、没後に授与が遺族に打診され、遺族が辞退している。古関の長男は「元気に活動している時ならともかく亡くなったあとに授与することに意味があるのか」

 

 

 

面白いのが、福本さん

 

「そんなんもろたら立ちションもでけへんようになる」

 

 

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でも、実際は、「王さんのような野球人になれる自信がなかった。記録だけでなく広く国民に愛される人物でないといけないと解釈した」との思いがあったそうです。

 

 

偉いな~~。

 

 

大谷さんは、どちらかと言うと、イチローさんのような思いなんでしょうか。

 

 

正直に、この話を聞いたときにシカリさんは、『大谷君、あっぱれ。政治に利用されるな。』なんて言う思いもありました。

 

 

でも、これは、自分の政治的信条と大谷さんの事柄を絡めて都合よく話を展開しているだけで、ある意味、当人に対しては失礼な話だったな~、と反省しています。

 

 

国民栄誉賞を受けて広がる世界もあれば、辞退して広がる世界もあるでしょうね。

 

 

と、ここまで考え、岸田首相が大谷さんに授与する姿を思い描いたときに、ど~~も、「格下の者が格上の者」を表彰するようで強い違和感を抱いてしまいました。

 

 

何だろうと考えた時に、『これは、品格の違いだ』と思ったんですね。

 

 

安倍内閣以降、文書改ざんや私利私欲のための政治利用、虚偽答弁などを繰り返す政治家、それを黙認・追随する政治家たちで構成される内閣が、あの野球に関する能力以上に人間的にも尊敬されている大谷さんを、上から目線で「表彰する」と言うのには、やはり、無理がある。

 

 

これは、特定政党だけの問題ではなく、ワシら日本国民全体として「表彰することに違和感を覚えさせる政府しか作れていない」ことを恥ずべきではないか、と思うシカリさんです。

 

 

今日も最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

 

 

今日一日が、皆様にとりまして、素晴らしい一日となりますようお祈りいたします。

 

 

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ピラカンサ

花言葉:燃ゆる想い、美しさはあなたの魅力、防衛

誕生花: 11月23日

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