江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

世界がたどり着いた「SDGs」と言う目標と日本

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五島地方、今日もいい天気。

 

でも、なんか、少しガスっている感じです。

 

ところで、関東地方は台風16号が気になりますね。

 

少しでも、日本列島から離れてくれるようにお祈りします。

 

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シカリさんが住む九州地方は、台風の常襲地帯。

 

ざらしのあばら家に住むシカリさんは、台風が怖くて怖くてなりません。

 

無事、台風が過ぎ去ると「あ~、なんとか生かさせていただいた」と、ほっと胸をなでおろします。

 

ですから、古くから日本に伝わる「生かさせていただいている」という考え方は、ごく自然に身についています。

 

自然界のホコリよりも小さな存在でしかない人間が、この壮大な地球の片隅で生きている、生きることを許されているのは、本当にありがたく、奇跡のような「ありがたい」ことだと日々感謝しながら生きております。

 

おそらくビルに囲まれて暮らす人々とは、感性的に、なにか根本的な違いがあるのかもしれませんね。

 

シカリさんは、常に弱い存在として自覚して生活しています。

 

家の中でも・・・。^^;

 

そんなシカリさんですが、最近のなんでも「SDGs」に絡めて表現する風潮に、少し驚くと同時に、『西洋文化がやっとここまでたどり着いたか』と受け止めています。

 

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SDGsには、17項目の目標があるそうです。

 

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目標1 あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2 飢餓をゼロに

目標3 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

目標4 すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5 ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

目標6 すべての人々に水と衛生へのアクセスを確保する

目標7 手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

目標8 すべての人々のための包摂的かつ持続可能な経済成長、雇用およびディーセント・ワークを推進する

目標9 レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る

目標10 国内および国家間の不平等を是正する

目標11 都市を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする

目標12 持続可能な消費と生産のパターンを確保する

目標13 気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

目標14 海洋と海洋資源保全し、持続可能な形で利用する

目標15 森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

目標16 公正、平和かつ包摂的な社会を推進する

目標17 持続可能な開発に向けてグローバル・パートナーシップを活性化する

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西洋で大量生産大量消費の文化が生まれて200年くらいでしょうか?

 

それを見て日本が、従来の文化を蔑み、『西洋に追いつけ追い越せ』と励みだしたのが、150年くらい前。

 

つまり、明治維新ですね。

 

しかし、実態は日本の方が、よほど進んでいたんです。(明治維新は外国資本による「日本は劣等国」という刷り込みから始まっている)

 

その一部を記載します。

 

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世界一の識字率

日本の識字率は数百年にわたり世界一だ。江戸時代(1603~1867)を見ると、武士はほぼ100%、字の読み書きが可能だった。庶民層の場合でも、男性の49~54%は読み書きが可能だった。 江戸時代、英国の下層の庶民層の場合、ロンドン地域でも読み書きが出来る子どもは10%にもならなかった。フランスは1794年に初等教育の授業料が無料となったが、10〜16歳の就学率はわずか1.4%に過ぎなかった。

世界一の都市人口

フランス パリ(1802年頃)人口:62万人 、英国 ロンドン(1801年頃)人口:86万人 、日本 江戸(1725年頃)人口:112万人 

世界一の就学率

英国の就学率(1837年頃):20〜25% 、フランスの就学率(1793年頃):2% 、日本の江戸時代の就学率(1850年頃):85% 

世界一の衛生(清潔)

1800年代、英国のテムズ川などの欧州の河川は、様々な排泄物などでひどく汚染されて不潔だったため、伝染病などの原因となった。 -これに対して、当時の日本の江戸の河川はきれいだった。理由は排泄物が「窒素」と「燐(リン)」を含んでいる優れた有機肥料だという点で、当時の日本では排泄物が高い価格で取引されたためである。

世界一の水道

井戸は通常、地下水を汲み上げる。しかし江戸では少し違った。江戸は埋立地として形成された所であるために、地下水を飲料水として使用するのが困難であった。こうした背景の為に整備されたのが河川から水を引いてくる「上水施設」であった。 所々に木製の水道管(木桶、木通)が設置されており、このような水道管を通じて引き込んだ水は貯蔵所などに貯蔵されて使用された。 -当時の江戸市内の水道管の総延長は150キロメートルに達した。

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日本人の生活、生き方は、常に「周囲の神々」との棲み分けを意識し、許される生き方をしてきた。

 

しかし、残念なことに150年で「豊かさ」と引き換えに、こうした大事なもの・考え方を捨て去ってしまった。(実は、豊かさでも江戸時代の方が、「豊か」だったとの意見もある。その一つは、自由になる時間が多かったことなどがある)

 

ところで、上の17項目ですが、日本に古くから伝わる「お互い様」「生かさせていただいている」(27日追記:大事な言葉を漏らしていました。「もったいない」)という考え方をもって生活すれば、何でもない目標。

 

開発に開発をして、必要な物だけ利用し、『無駄なもの』は捨てる。

 

生産システムに多くの人間を組み込み、使うだけ使い、その多くの人々に貧しい生活を強いる。

 

そうしたあらゆるものを『消費しつくす』幼稚な考え方の人々が、自然環境からのしっぺ返しに怯え、やっと、『生かされている』ことを認めざるを得なくなった。

 

少し、滑稽ではある。

 

でも、気付いてくれたことは、ありがたいことです。

 

それでも、なおかつ『持続可能な開発』という所が、まだ、日本の思想に追いつけていない所だと思うシカリさんです。(今日は、随分、高飛車です。)

 

バラ

庭に一輪だけ咲いてくれています。ありがたい。

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