江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

必要もないダム建設で人々の生活を潰す!長崎県・石木ダム

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長崎県川棚町の石木地区でダム建設が続けられている。

 

水不足とか聞いたことないのに・・・。

 

佐世保市の大事な水資源と言うが、佐世保では漏水での水遺失が大きい。

 

ダムを作るより、漏水防止の工事を急いだほうが良いのに、50数年前の建設計画で工事が進められている。

 

当然、地元では反対運動が起き、今でも続けられている。

 

そうした人々の姿をニュースで見ると、胸が締め付けられる。

 

なにも手伝えない。

 

なにか応援したい。

 

そんな気持ちを込めて、詩を書きました。

 

読んでください。(文中の「コウバル」とは、工事が進められている地区の地区名です。)

 

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「ススキの叫び」

 

パイプ椅子を並べ

婆ちゃんたちは座っている

何を言うでもなく

ただ、じっと前を見つめ

座っている

 

胸のゼッケンには

何かが書かれているが

人々に読まれることもなく

たまに読み上げる婆ちゃんたちの声を

人々が聞くこともない

 

パイプ椅子を並べ

婆ちゃんたちは座っている

行き交うトラックの

巻き上げる砂ぼこりに顔を伏せ

座っている

 

トラックの行先では

草は刈り取られ

木々は切り倒され

大きな重機が

大地をはぎ取っている

 

パイプ椅子を並べ

婆ちゃんたちは座っている

たまに、その視線は傷ついた大地に行き

思い出を胸に

座っている

 

座っている婆ちゃんたちの前を

行き交うトラック

風圧に一本のススキが巻き込まれ

タイヤの圧倒的な重圧に姿を失い

踏みしだかれたススキは

無数の綿のような種をはじき出し、叫ぶ

 

『コウバルに、来年も咲く!』