思想家で武道家でもあられる神戸女子学院大学名誉教授の内田樹先生が、面白いツイートをしたみたいですね。
「権力に貪欲な人間の話は面白い」
「政局になるとついテレビ見ちゃいますね」
「自民党の『メディアジャック』のトラップにひっかかってるなあと思いつつも、権力に貪欲な人間の話は面白いんです。野党も『政権交代、来月やるぜ』というぎらぎらした欲を剥き出しに欲しいです。メディアは『剥き出しの欲望』に反応するんですから」
「野党が『政権取ったら、こういう人を登用して、こういう政策をいつまでに実行します』と具体的な話をすれば自民党のメディアジャックを阻止できます。」
「メディアは『具体的で、かつその成否がすぐ分かる話』に惹き付けられます。成功しても失敗してもネタになるから」
「一番世論の興味を惹き付けるのは『政治的に正しい話』や『実現可能性が高い話』ではなくて、『今は無理かも知れないけど、万一実現されたら世の中がどっと変わるかも知れない話』です。野党時代の2012年の自民党改憲草案みたいな」
いずれも深く納得しますね。
特に、常々抱いている思いと同じなのが、一番下の文章。
なんか、野党の皆さんは、「正しさ」の追及のあまり、国民の気持ちがどこにあるのか気づけていないような気がするのです。
様々な力や外国からの影響などを受けていて、理屈通りになるはずもないのに、理屈優先で、なんだか、青臭い。
無難に過ごして権力を握れるはずもないのに、政党の傘の下でじっとしている議員ばかりで、ギラギラした人が見当たらない。(もちろん、自らの欲得でギラギラした人間はダメですけどね。シカリさんのように^^;)
国民をワクワクさせるようなところがない。
影の内閣(今は何というんだろうか)とか作っても、一つの政党の中での「お遊び」に映ってしまう。
連立しないと政権は作れないのだから、影の内閣を作るのなら、全ての野党の中から、担当する政策について各政党を協力させることが出来、官僚組織と渡り合える人材を配置しないと現実味がない。(シカリさんが言う野党には、維新の会とNHKなんとか党くずれは含まれません)
政権を取ろうという姿勢よりも、「好きだ」「嫌いだ」という子どもみたいな話しか聞こえてこない。
自民党のどんでん返しで、期待していた「風」が、すっかり逆風になりそうな中、選挙用の政策づくりを急いでいるという野党の皆さん。
政策集など示されても、なかなかワシのような人間は、読みませんよ。
それより、政策課題ごとに担当議員(まあ、想定閣僚候補?)を決めて、「この政策は、この人」で、「この政策は、〇〇党のこの人で」などと発表していただくと、がぜん読みたくなると思いますけどね~。
野党の弱点は、議員が政党に縛られすぎと言う点ではないでしょうか。
仮に政権を取るとなると、政党で取るのではなく、選ばれた議員個人・個人が担うわけですから、もっと、一人一人の議員が、政権奪取にギラギラしたほうが良いと思うんですよね。
はったりの一つも言える議員はいないのかね。
ネットで叩かれようが、バラエティー番組で冷やかされようが、『それでも、私は政権を取りたい』と前に出る議員さんが欲しいですね。
世論調査では、厳しい結果ばかりの野党ですけど、風がいつ向きを変えるかは分かりませんよ。
色んな取り組みの中から、とんでもない拾い物をするかもしれませんしね。
問題は、「国民の目を引く動きをするか、しないか」じゃないでしょうか。
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野党は支持低迷に危機感…立民7%、自民36%に大きく水あけられる
読売新聞、9/6(月) 5:00配信
読売新聞の緊急全国世論調査で、立憲民主党など野党の支持率はいずれも1桁台に低迷し、危機感を強めている。立民は自民党総裁選の行方も注視しながら、次期衆院選で重点的にアピールする政策分野などについて戦略を練り直す考えだ。
立民の福山幹事長は5日、「自民党の都合で政治空白を作ることは許されない。もう衆院選は始まっていると認識して、愚直に政策を訴えていく」と述べ、公約作りを進める考えを示した。
野党第1党の立民の支持率は7%と、自民党の36%に大きく水をあけられた。共産党は3%、日本維新の会は2%だった。