江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

パラリンピックの「学校連携観戦」は、本当に安全なんですか?新型コロナに熱中症。

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明日から始まるパラリンピックですが、そこへの小中高生の集団観戦について賛否が割れているようです。

 

「教育的価値は高い」「感染対策が不十分な中で危険だ」など

 

色んな意見がありますが、新型コロナ感染症の爆発的拡大がないのであれば、いろいろ議論の余地もあると思うのですけれど・・・。

 

不安な声に対しては、組織委員会などは例によって「万全の対策をする」との決まり文句を並べるだけ。

 

しかし、専門家からは「現場を知らない人が頭の中で考えたのだろう」との痛烈な批判が出ている。

 

この専門家が言うには、コロナ対策として抗原検査をするとしているが、多数の子どもたちに短時間に行うのは無理、とのこと。

 

さらに、仮に、コロナに感染した子どもが発見された場合の対応も不明だ、と指摘しています。「家族に引き取りに来てください」っていうんでしょうか。養護教諭が保健所に連れて行くんでしょうか。救急車が来るのでしょうか。

 

確かに、こうしたことを考えると中途半端な対策に思える。

 

さらに、この専門家は「新型コロナへの感染以上に熱中症の方が心配だ」ともおっしゃっていました。

 

なるほど。

 

この暑さの中で、マスクをした子供たちの表情をわずかな教員だけで把握できるのか、という疑問はもっともです。

 

こちらも、仮に、熱中症により体調を崩した子どもを受け入れてくれる病院はあるんでしょうか。

 

チョット考えただけで、色々不安材料は出て来るのに、政治家の皆さんは、「教育的価値は高い」の一点張り。

 

障がい者がスポーツをするところを見るのが教育的価値が高いのでしょうか?

 

いや、それだけでなく、世界的レベルの競技だから価値が高いのでしょうか?

 

その価値は、テレビなどでの観戦では満たされないのでしょうか?

 

シカリさんは、日ごろから障がい者の皆さんと関係のあるボランティアをしているので、この時とばかり、障がい者をアップにしてのコマーシャルなどには、なんだか強い違和感を感じるのです。

 

普段から、なぜ、身近に生活できないのでしょうか?

 

普段から、なぜ、皆さんの活動に感動出来ないのでしょうか?

 

今回身に付けた感動は本物ですか?

 

パラリンピックと言う包装紙で包まれた「障がい者」だから感動するのですか?

 

政治家の皆さん、校長先生、障がい者をネタに使わないでください。

 

最後に、皮肉を言わせていただきますけど、オリパラを見て感動することは大事、と言われ続けてきましたが、57年前に東京オリンピックを見て感動した一人が、菅総理ですよ。

 

立派な人間に育っていますか?

 

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パラ観戦に坂上忍、専門家「これは教育的ではない」「現場知らない人が頭の中で」

デイリー、8/24(火) 13:58配信

 

 フジテレビ系「バイキングMORE」が24日、この日開幕のパラリンピックを子どもたちに直接観戦させる「学校連携プログラム」を取り上げ、MCの俳優・坂上忍長崎大学大学院教授・森内浩幸氏らが反対した。  

 

 パラリンピックではすでに全会場での無観客が決まっているが、子どもたちが観戦する「学校連携プログラム」は実施。東京都だけで約13万2000人が足を運ぶ予定だ。  

 東京五輪パラリンピック組織委員会橋本聖子会長も23日に「何としても学校連携は実現したい。自治体と連携して感染症対策に臨んでいる。子どもたちが心から楽しんでもらえる空間をつくるよう努力していきたい」と話し、やる気満々。東京都は全児童にPCR検査や抗原検査を行う方向で調整しているという。

 

 坂上は「平時であれば、橋本さんがおっしゃっていることはよくわかりますよ。ただ、今は災害時って言われている中、このデルタ株に関しては子どもも感染する。子どもが外から家庭内に持ってって、大人にうつす家庭内感染というのも増加傾向にあるっていう中で、やっぱり矛盾を感じる人は多いと思います」と冷静に指摘。

 

 森内氏は、さらにはっきりと「個人的には反対です。これは教育的ではないと思う。今やるべき教育っていうのは感染を予防するためにすべきこと、すべきではないことをきちんと教えること」と発言。

 

 「平時であれば確かに教育効果が上がることは、例えばテレビで観戦するとか、もし実現できれば例えばZoomなんかで選手と子どもたちの間でやり取りをするようなことを作ったりすることでも十分にできる」と、直接観戦しなくても効果は上がるとした。  

 さらに問題視したのは、全児童への検査。「多分これ現場のこと知らない人が頭の中で考えたんだろうと思うんですけど、小さい子どもは唾液を集めることができない。押さえつけて鼻の奥から検体を取ることになる。泣き叫んだり飛沫を飛ばすので私たちもしっかりとした防具を着け、数人がかりですごく時間をかけて取っていく」と説明。

 50人の検体を取るには数時間ぐらいかかる恐れがあるという。「さらにもし、その生徒たちが検査で陽性と出た時にどういうふうなケアするのか決めてるんでしょうか」と疑問視。他の児童がいる所で自分が陽性であることがわかってしまうという恐怖をケアする必要があるとし「どうケアするかというところまで決めてるんだったら、ちゃんと示してほしい。それがないのであれば、非常に安易な考え方でこういう計画を立てたんじゃないのかって言われても仕方がない」と断言した。