新型コロナは既に第5波に入り、その伸びは、これまでにない勢いで続いている。
こうした状況の中、緊急事態宣言下やまんぼう宣言下で事業をされている皆様の気持ちを考えると、とても、オリンピックや夏休みを手放しで喜べる状況ではない。(もちろん、遠慮せずに喜んで良いんですよ。あくまで、「手放しで」ですから。^^;)
帝国データバンクが21日に公表した新型コロナウイルス関連倒産のデータによると、なんと、全国で1788件の倒産が判明しているとのこと。
当然、こうした統計に引っかからない小さな事業所数を入れると、もっと膨れ上がるだろう。
<倒産の内訳>
・法的整理1634件(破産1554件、会社更生法1件、民事再生法66件、特別清算13件)、事業停止154件
・業種別上位は「飲食店」(298件)、「建設・工事業」(178件)、「ホテル・旅館」(100件)、「食品卸」(92件)など
こうした日本経済の底辺へのコロナ禍が及ぼす影響は昨年から思案されたことで、次々と予算は補正され、それを基に、十分な対策が施されているものと思っていました。
ところが、なんと30兆円も残り繰越す見込みだそうですよ。
この額は通常予算の三分の一に相当する額で、昨年繰り返し補正した総額の五分の一程度になるそうです。
東京都などで協力金の支払いの遅れなどが問題になっていますが、これは都だけの問題ではなく、国としてコロナ対策をどのように進めるのかと言う明確な方針が示されないことに起因していると思う。
方針も示さず、追加した予算も使わず、民間の苦しみは放置のまま。
自民党内では、さっそく、余った予算を秋の選挙用の「ぶら下げニンジン」として使おうという意見も出ているそうですが、とんでもないことです。
徹底したコロナ対策が打てるように法整備を行い、そこに十分な予算の手当てをするべきです。(こら、国会議員は国会に集まれ!)
そんな中、菅総理はと言うとオリンピックの開会式で天皇の開会宣言中に座っていたことで批判を浴び、一部では、途中居眠りをしていたなどと言われている。
こうした批判を少しでもかわしたいのか、金メダル第一号の柔道男子60キロ級の高藤直寿選手に25日、公邸から生電話したそうですよ。
「総理大臣の菅です~。金メダル第1号本当におめでとうございます」
まあ、安倍晋三君もこうした場合は、わざわざNHKを入れて公開で電話して人気にあやかろうとしていましたから、同じ手法を使ったんでしょうね。
それにしても、めでたいのは、菅総理本人だと思うのは、私だけでしょうか?
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昨年度予算の繰越金、30兆円超の見通し…コロナ対応補正で過去最大に
読売新聞、7/26(月) 5:00配信
国の2020年度予算のうち、21年度への繰越金が過去最大の30兆円超に達する見通しとなった。新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、巨額の補正予算を3度組んだが、総額の5分の1前後が執行されずに持ち越された。
例年は5兆円以下に収まることが多く、これまでで最大だった東日本大震災直後の12年度の7・6兆円を大きく上回る。20年度の一般会計の歳出総額は、3度の補正予算によってコロナ禍前に編成した当初予算(102・7兆円)に比べて1・7倍の175・7兆円に膨らんでいた。
国の予算は、年度内に使い切る「単年度主義」が原則で、財政法は、自然災害などやむを得ない理由に限って翌年度に繰り越すことを認めている。
秋の衆院選を控え、与党からは繰越金の活用を視野に入れた大型経済対策を求める声が一段と強まる公算が大きい。