江戸っ子でぃ

長崎県五島市に住む老人が、政治に関する愚痴などを書いています。

介護職などの福祉関係職員をバカにする加藤浩次の「PCR検査意味あるのか」発言

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安倍さんが来たので正装しました。


歯切れのいい番組回しで、ある意味「人気」がある加藤浩次だが、たまに、暴走する。

 

根拠のない話で大声で相手を追い詰めたり、他者を傷つけるようなことを割と簡単に発言してしまう。(BPOとかという組織もあるけど機能していないな~)

 

ところで、今度は、世田谷区での福祉関係職員へのPCR検査について「全く意味が無い」と公共の電波を利用してトランプ張りの主張をしたそうです。

 

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加藤浩次 世田谷区の2万人PCR検査に猛反対「一時の安心にどれだけお金をかけるのか全く意味ない」

スポニチ、8/25(火) 9:04配信

 

 極楽とんぼ加藤浩次(51)が25日、日本テレビ「スッキリ」(月~金曜前8・00)で、東京都世田谷区の新型コロナウイルスの感染拡大防止策に対して否定的な考えを述べた。  

 

 世田谷区は24日、区内の介護事業所や保育園・幼稚園で働く職員など計約2万3000人を対象に無料で検査を実施すると発表。検査は民間業者に委託し、1日1000件程度を想定。経費は約4億1400万円としている。

 

 加藤は「一時の安心にどれだけお金をかけるのか、ということになると僕は思ってしまうんですけど」と大規模PCR検査に巨額の税金を投じる策を疑問視。  

 

 「時間とお金をかけてしっかり効果があればいいと思うんですけど。世田谷区だけ介護事業者、保育園や幼稚園で働く職員方にやったところで、その方たちが世田谷区以外に住んでいたりとか、世田谷区の中に他から入って来る人もいる。子供たちの親は他のところで働いている人もいる。そこで抑え込めるのか。それを見つけることによって意味はあるんだろうか」と何度も首を傾げた。  

 

 これほど大規模な検査となると、結果が出るまでにそれなりの時間もかかるため「(時間が)それだけかかるんだったら全く意味がないと思ってしまうんですよ」とも。「結果が出るまで4日かかるとしたら、その4日間に感染する可能性もありますから。感染した後に“陰性”って出て何の意味があるの?」と苦言を呈した。  

 

 さらに「陰性だったらと安心した人が街に出てしまって、その人が偽陰性の可能性がありますからね偽陰性の可能性もあるのにそれ(大規模検査)をやることに何の意味があるのかな」と続けた。

<記事中の下線は、シカリさんがつけました。>

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加藤浩次さんは、次のようなことを理由に「意味が無い」と主張している。

 

  1、一時の安心にどれだけお金をかけるのか

  2、世田谷区だけ介護事業者、保育園や幼稚園で働く職員方にやったところで・・・そこで抑え込めるのか。それを見つけることによって意味はあるんだろうか

  3、それだけかかるんだったら全く意味がない

  4、結果が出る・・その4日間に感染する可能性もあります

  5、その人が偽陰性の可能性がありますからね

 

福祉職の人たちにとって今回の検査は「一時の安心」なのでしょうか?

 

こんなに簡単に「一時の安心」と言ってのけることが出来る背景には、福祉職員の現在の緊張した状況を全く知らないのでしょうね。

 

『自分が利用者さんに移しては大変』『子どもたちに移しては大変』と言う思いで、毎日、極度に緊張した状況の中で現場に入っている。

 

当然のこと、三密は勿論、あらゆる対策を講じて生活している人たちが大多数だ。そのうえでも『現場に入って良い状態』との自信が持てない。その不安は知らないのでしょうね。

 

『世田谷だけ行っても』とも言っています。確かに、そうですね。それぞれの施設の内も外も人は動いているわけですから。

 

ただ、もっとも感染症に対して弱い人たちのいるゾーンを「安全なゾーン」に変える切っ掛けにはなるのです。この世の中に、一瞬にして100%克服できる感染症なんてありえない。このような夢のような話を持ち出して世田谷の取り組みを「意味が無い」と切って捨てていいのですか?

 

『検査に時間がかかるので意味が無い』とも主張しています。

 

これも、現場を知らない恥知らずな発言ですね。この検査で「この時点で陰性」ということが判明すれば、その前後のことは完璧に自己管理できる人が大多数です。酔っぱらって、自分の行動を覚えていない人とは違うんですよ。加藤浩次さんの主張に賛同する人々の多くが、こうした自己管理をすることを知らない人たちなんでしょうね。

 

仮に、運悪く感染した場合には、自分の行動(数週間前からの)を職場長に報告するようになっているのです。おそらく加藤浩次さんは、こうしたことは知らないでしょうね。知らずに、自分と同じように、言いたいことを言い、好き勝手に生きている人がほとんどと思っているのでしょう。

 

『結果が出るまでの4日間で感染する』こともあると主張しているけど、これも福祉職の人々をバカにした話。もう一度言いますけど、その程度の自己管理が出来る人たちなんですよ!あなたとは違うんです

 

さらには、言うに事欠いて「偽陰性もあるから」とまで言っている。この人の知識はいつの時点で止まっているのだろう。確かに、はじめの頃は偽陰性・擬陽性の問題が騒がれていましたけど、技術の向上で最近では「偽陰性など確認されていない」というのが専門家の話しなんですけど。仮に、偽陰性だとしても、完全な陰性だったとしても、『あ~、良かった。これで、何でもできるぞ』と能天気な反応をする人はいませんよ。

 

本当に、この人は、全て周りの人々を自分と同じレベルの人ばかりだと思っているんですね。

 

仕事のために、自分の時間を完全にセーブして生活している人がいるんですよ。(まあ、どの世界も例外はいますけど)

 

ちなみに、世田谷区長は8月21日に区長メッセージを出していますが、その中に次のようなことが書かれています。

 

『・・・現在区では、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、PCR検査体制の拡充を進めています。第一段階として、発熱などの症状がある方や濃厚接触者を対象としたPCR検査を、現在の倍の1日約600件規模に増やすこと、また、第二段階として、社会的インフラをコロナ禍の中で維持するためのPCR検査をどう拡充していくかについて検討を開始しております。・・・』

 

加藤浩次さんは、このメッセージは読んだのでしょうか。読んでも理解できないのでしょうか?全く、PCR検査反対派の人たちが言うように「のべつまくなしの検査」ではないことは、普通の人なら読めると思うのですが。

 

いずれにしても、今回のようなデマゴーグを公共の電波を使って流させて良いのでしょうか。少なくとも世田谷区は何らかの対応をするべきと思うのですが・・・。